カテゴリ: 日記

時代の流れでいよいよ紙QSL交換を終了できるかというテーマで、先月の交信局に対してどのくらい電子QSLで受け取れるのか調べてみました。

結果を最初に書きますが、驚くほど電子化が進んでおりました。個人的にはJARL会員でありますが、今夏くらいからQSLは電子対応のみとする予定です。

また、JARLが電子QSLシステムを新たに作るべき等の意見もいまだにみられますが、個人的には、現時点で新しいシステムを作っても費用がかかるだけでメリットがないので、あるものを使っていけばよいと考えます。

1.QSOサンプル数
2022年の1月に交信した以下の1,040局です(新年QSOパーティやコンテストは含みません)。運用バンド、モードは今、もっとも皆さんがアクティブにでられているところを選んでいます。モードはすべてFT8です。また、極力、バンドが異なっても重複交信がないようにしました。

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2.電子QSL受領結果
先の1月の交信局に対して、1週間後の2/6時点で受領した電子QSLの局数を調べました。電子QSLの場合は基本的に交信後数日以内に送ってこられることが大部分のようですが、これから遅れて受領する分もあるので実際はもう少し数字が上がると思います。

結果をまとめたものが以下の表となります。気が付いた点は、

国内局が8割近く、海外局も7割近くが電子QSLに対応していた。パソコンを使われるFT8だからともいえるが想像より普及している。特に海外局はこれまでの紙カードの返信率が5割程度だったので、それよりかなり高い。これだけみると紙QSL交換の時代は終わったと感じる。

②国内局については意外にeQSLが6割と普及している。最近増加しているハムログのhQSLは4割程度であったが、国内交信局858局のうちハムログユーザー数は683局(79%)であったことから今後さらに増加することが予想される。

③電子QSLの海外メジャーのeQSLとLOTWの使用度については、国内局はeQSL>LOTWだが、海外局は逆であった。国内局は国内交信専門の方が多いのでLOTWは普及しておらず、従来のデザインQSL収集ができるeQSLが人気があるようだ。
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3.最後に
今回は、あくまでも個人的に電子QSLがどのくらい使われているのか調べたものです。モードや周波数が異なれば、この比率も下がると思いますので、参考程度にみて頂ければと思います。

また、複数の電子QSLシステムが共存していますが、最初に設定してしまえば、面倒でもないのでこのまま複数のシステムを並行して使っていこうと思います。

紙QSL交換がなくなるとエコになりますし、部屋も片付く、そして費用も抑えられるので良いことづくめです。








人気のあるアンテナアナライザーTE-2101で使用している1.5インチのOLED液晶ディスプレイ、見やすくて非常によいのですが品質が悪くて困っている部品の一つです。

みなさまから多数の頒布のご要望を頂いておりますが、製作頒布が進まない理由の一つとなっています。

頒布品の価格をみて、中華サイトのナノVNAなどと比べて高いと思われる方もおられますが、部品価格も今年になって高騰していることに加えて、品質不良のために大変な手間がかかっていることをご理解いただけたら嬉しいです。

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とにかく品質が悪くて約3割が不良品です。これも50個くらいアリエキスプレスに発注したのですが、届いてから他の部品が揃うまで確認ができず返金されませんでした。
どういう問題があるのか一部を記載しておきます。

ここで大切なことは、アリエキスプレスでは、受け取りから15日以内でないとクレームは受け付けてもらえないので注意しましょう。

この問題のために液晶確認のための治具を自作して先に確認するようにしました。手直しできるものは修正します。本来不要な作業をしなくてはいけないので面倒です。


①半田付けがブリッジしている
 とにかくはんだ付けがボロボロです。こんな感じでブリッジしているものが多数あります。実装がずれていてパターンがはがれているものもありました。
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②ドットが欠けている
全点灯する確認用の治具を製作して確認しています。これは修復できません。
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③液晶の割れ、欠け
梱包が緩衝材にまいて箱でなく、封筒で送られてくるので、毎回割れているものがあります。


④部品の取り付け間違い
抵抗とコンデンサを逆についているものが1割くらいあります

⑤部品間のショート
半田ブリッジによります










最近の半導体不足により、中華サイトでさらに偽物が増えたように感じます。
価格は上がった上に偽物だと本当にやる気もなくなりますね。

今回は、最近実験しているパワーアンプのFET RD15HVFです。アリエキスプレスとアマゾンで購入してみましたが、いずれも偽物でした。これらは注文時点からおそらくダメと思っていましたがやっぱりという感じです。

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簡単にアナログテスターでドレインとソース間のリークをみてみます。アナログテスターはこういうときに便利です。

テスター棒の黒がテスター内の電池のプラスになりますので、黒リードをドレイン、赤リードをソースに接続します。ゲートがオープン状態であれば、電流は流れないので抵抗は大になります。

MITSUBISHI RD15HVF


次にアマゾンで買ったもの。同じ接続ですが電流が流れて、抵抗が40Ω程度あります。アリエキスプレスで買ったものも全く同じでした。
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これは内部の保護ダイオードに電流が流れているもので、ピンがドレインとソースが逆になっています。

試しに逆に接続してRFアンプの回路でバイアス電圧を加えると電流は増えました。ただし、高周波の増幅はできなかったので安いスイッチング電源用のFETのラベル印刷だけ変えたものと推測できます。

アリエキスプレスは写真を送ればおそらく返金されますが、アマゾンは返品しないと返金されないので非常に面倒です。

ネットでは、安物探しが流行っていますが、偽物やとんでもないものが来る可能性が高くなっています。返金も難しくなっていますし、返品は面倒ですので注意しましょう。


ハムフェア2019でAKC(アマチュア キット クリエイターズ)ブースにおいて頒布した装置について、部品を多めに発注していますのでアンテナアナライザーとRFフィルターテスターについて頒布受付を再開します。→終了しました

ある程度の台数の申込があった時点で製作開始します。完成の目処がたった時点で、申込頂いた方に個別にメールでご連絡しますので、お待ちいただくことになるかと思いますがよろしくお願いします。

申込は、私のコールサイン@jarl.com宛メールにてお願いします。



なお、多くの方に申込いただいているAMトランシーバーにつきましては、主要部品が入手できなくなったため追加製作ができない状況です。

大変申し訳ございません。本件は再設計含めて検討中ですので、お待ちください。





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<頒布品> キットではなく、すべて動作確認済の完成品です。
★理由:基板が細かくて半田付けが難しく自分で作っても一発で動作しないので、キットに移行できません(汗)




・周波数範囲 : 1~100MHz。
・市販のダイオード検波とは異なり、シングルスーパー受信とDSPレベル検出で感度良くリターンロスをdBで読み取れます。
・リチウムポリマー電池内蔵、スマホと同じ充電式でポケットに入る大きさですので移動用に最適です。
・感度がよいのでディップメーターとしても使うことができます。

★取扱い説明書

●アンテナアナライザー 完成品 (付属品なし)
頒布価格 10,000円 ➕送料
→ 改良のため頒布は行っておりません。2021年バージョンリリースをお待ち下さい。


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注:動画は試作機のため頒布品と一部仕様が異なります。





・周波数範囲: 10kHz~100MHz。
・外部パソコン不要、スタンドアローンでお手軽に使える水晶振動子やフィルターチェッカーです。
・超音波素子、水晶発振器、LPF、HPF、およびLC共振回路の特性をみることができます。
・水晶フィルターの通過帯域特性、高周波増幅器の周波数特性などの確認もできます。
・充電式なので屋外のフィルターや増幅器の特性確認にも使えます。
・リターンロスブリッジを購入(簡単に自作もできます)することで、アンテナアナライザーとして使えます
・下の写真の上部の水晶フィルター、ワニ口クリップの治具は添付されません。

★取扱説明書

●RFフィルターテスター 完成品 (付属品なし)

  0.9インチOLED 2色ディスプレイ → 頒布終了しました。

  1.3インチOLED 単色ディスプレイ 頒布価格 10,000円➕送料→ 頒布受付中。今後フィルターテスターは1.3インチディスプレイのみとなります

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0.9インチと1.3インチの比較

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注:動画は試作機のため頒布品と一部仕様が異なります。



                                                    (TR-1902)

突っ込みどころが満載の評価中、人柱バージョンです。
自分が通勤、旅行でどこにでも持ち歩いて楽しめるよう開発したもので、小型多機能化のため高周波増幅や同調コイルがない広帯域設計です。

したがって感度不足やイメージ受信など問題もありますが、それ以上に楽しめるポケットトランシーバー&広帯域受信機です。


AM受信は、4素子のクリスタルフィルターに加えてDSPにて混雑している短波においても切れの良い受信ができます。上級マニア向けです(笑)

・50MHz AMトランシーバー(数mW出力。主にハムフェア会場などでの交信を想定しています。★本機は、自作機としての免許申請が必要です。免許申請の際はご連絡下さい)

・将来の実験用に外部フィルター、内部改造を使用することで3.5-28MHzのハムバンドで送信ができます(このままで送信すると電波法違反となりますので、絶対に送信しないでください)
・バンドスコープ(6mAMはさびしいので...)。

アンテナ調整などの受信電界強度計としても使用できるdBμVレベル表示
・AM広帯域受信...0.5MHzから200MHzまで連続受信。4素子の水晶フィルター内蔵
・エアバンド受信
・29/50/145MHz FM受信可(スロープ検波による)
・AM/FM放送受信ラジオ(DSP直接復調)


●50MHz AMトランシーバー 完成品
頒布価格 15,000円 
 → 受付終了しました
 

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注:動画は試作機のため頒布品と一部仕様が異なります。


★本機の充電ケーブルについて
スマホ充電用のマイクロUSBケーブルをお使いください。

本機は、百円ショップのDAISOの下の写真のケーブルにて動作確認しております。

入手できないときはご相談ください。

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TE-1901 アンテナアナライザー

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1.主な特徴
●5x5cm の基板を用いたポケットに入る小型軽量のアンテナのリターンロスアナライザーです

●ダイオード検波出力を表示する汎用アナライザーと異なり、ヘテロダインで中間周波数に変換後にDSPでdBμVで信号レベルを読み取ります。したがって低レベルの信号もよく読み取れます

●感度が良いためリンクコイルのみで、ディップメーターとして使用可能です。

●周波数は1kHz単位まで設定が可能で、簡易信号発振器としても使用できます

●リチウムポリマー電池、充電回路を内蔵、スマホのμUSB充電器がそのまま使用できます。

●動作は、下の動画をご覧ください。
(動画にある、ハムバンドの周波数メモリ機能はなくなりました)



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2.仕様
●周波数範囲 1-100MHz
●リターンロス測定範囲 0-30dB
ブリッジ出力のトランスの特性により5メガ以下、60メガ以上は精度が悪くなります

●周波数スパン設定 100/50/10/5/1/0.5/0.1/0 MHz
●周波数設定ステップ  10/1/0.1/0.01/0.001MHz

●液晶表示 OLED 128x64ドット
リターンロス横軸100ポイント
選択周波数でのバーグラフ
バッテリー電圧表示

●レベル検出 ヘテロダイン方式、IF10.7MHz、DSPによるレベル検出

●発振部 PLL方式

●インピーダンス 50オーム
●コネクタ SMA。ハムフェア 頒布品にはM型の変換コネクターが添付されます。



3.取扱説明書: 下のリンク


4.注意事項

●本器は測定器でなく簡易アナライザーしての位置づけとなります。

・校正は、簡易となりますが、周波数500Hz以内、レベルは、開放時に1dBとなるようにしています。神経質の方は、市販のものをお求めください。

●仕様は、予告なく変更されます。

●自作品のため加工の時の傷、穴ズレ等はあります。また、ケースの穴が小さく、お手持ちのUSB充電コネクタが刺さらない時は、お手数ですが適合サイズのケーブル購入をお願いします

●組み立て済みのため、回路図、プログラムは公開されません。

●万一の取扱、保管中の事故や損失が生じた場合でも、当方は一切責任を負いません。

●本機は修理は困難ですが、故障の時はご相談ください。ベストエフォートで対応します。

参考までに、HP8754A Network analyzer+ 8502A transmission reflection test setと本器のデーター比較です
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5.試作版モニター(5名)様に使用頂きました。その時のご指摘事項と対応状況です。
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★本機の充電ケーブルについて
スマホ充電用のマイクロUSBケーブルをお使いください。

本機は、百円ショップのDAISOの下の写真のケーブルにて動作確認しております。

入手できないときはご相談ください。

FullSizeRender

以上

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