カテゴリ: 送信機、受信機製作

昔の定番ICが入手難になってきました。ラジオ用DSPチップは、いつも使っているAKC6955も高額で入手難になり、どうしようと考えていた時にSi4732がまだ入手できるということで評価ボードを作って実験してみました。

Si4735は、数年前に作った還暦ラジオで使ったことがありますが、ソフトウェアで外部からのBFOなしでSSBを復調できました。現在は中華サイトでも品薄で1個千円以上ととても手が出ませんが、Si4732でもSSB復調ができれば、3.5MHzのARDF受信機が1チップ(別にマイコンは必要)で超簡単に作れる可能性があります。

最近は、ソフトウェアは、すべてAIに作成してもらっていますが、今回はハードウェア設計も依頼してみましたので以下、手順なども見て頂ければ参考になるかと思います。


手順1.設計をチャッピーにお願いする
もう、どんどん自分で考えなくなってしまいました。依頼内容は、「ARDF用3.5MHz CW受信機を作る。si4732,RP2040,OLED2306を使う。ロータリーエンコーダーで周波数を可変できる。」これだけ。これでいろいろと資料を出してもらいます。ここで注意しないといけないのは、チャッピーはRFの回路図は勉強不足で使えないということです。間違ってもそのまま製作してはいけません。信号ラインがアースにつながっていたりとんでもない回路図を作成しますので、ここは、自分でしっかりと確認して作ることが大切です。


手順2.評価ボードの回路図作成
マイコンは、これまでArduino ProMiniを使っていましたが、さすがに古すぎたのでRP2040を使用。また、自分のARDFのスタイルは電子コンパスを実装しているので、評価ボードにも搭載します。チャッピーが出力ピンアサインや簡単な接続図などは教えてくれるので、Webで出力したデーターシートを参照しながら回路図を作成します。

評価ボードの回路図は、簡単ですが以下のようなものです。ここで、電源回路は今回製作しないでUSB経由でマイコンボードから3.3Vを供給しました。回路は制御をI2Cで行っているので非常にシンプルです。

4732評価ボード回路図20260528


手順3.評価ボードの製作

この程度のものなのでブレッドボードでなく蛇の目基板に配線しています。数時間で完成できると思います。緑の変換基板にあるのがsi4732、右上の基板が電子コンパスです。

IMG_E2123


手順4.ソフトウェア製作
Arduino IDEでいつものようにチャッピーに作ってもらいました。依頼は、「作成してください Si4732 SSBパッチ込み完全スケッチ」これだけです。


手順5.動作確認
最初は、動かないと思います。その度にエラーメッセージをコピペしてチャッピーに投げると、「ライブラリが古い」とか間違いを指摘してくれるので何度かやり取りをすると動くようになると思います。SSBパッチもよく分らなかったのですが、質問すると詳しく教えてくれるので勉強になります。

これまでだと、このレベルのソフトウェア設計をするのに1週間くらいかかったと思いますが、1時間もかかりません。これは本当に驚くべきことです。こんな感じで評価ボードが完成しました。


次にARDF受信機としての評価をしてみました。



<評価実験結果>

①受信安定度
まず、気になったのがCWの復調音です。復調周波数がふらついており不安定でした。これをチャッピーに質問しながら対応したのですが、結局は液晶の書き換えを止めると安定することから、書き換えが影響していることがわかりました。RSSIや電子コンパスが毎回書き換えしているのでデーターの変化が出たときにだけ書き換えるようにプログラムを変更、完全とはいえませんが改善することができました。


②受信感度
3.5MHzでSGの最低レベル-120dBmの信号をいれても良好なSNで受信できました。受信アンプなしで十分使える感度でした。


③入力信号に対する受信音の強度変化
実際、一番残念だったのがこれ。入力信号の変化に対してAGC OFFでも殆ど音声レベルの変化が感じられません。もちろん信号レベルが低ければそれなりに雑音との比較で変化は感じられるのですが...

ARDFの装置を作り始めたときに経験者からSNSでよく聴かれたのが「受信機のAGCはない方がよいということ」でした。実際の競技ではSメーターは殆どみることがないので今年の初めに1号機をAKC6955というDSPで作ったのですがAGCがOFFにできず、2号機でレガシーのプロダクト検波に変更した経緯があります。

このあたりの比較がわかるように入力レベルを0~70dBu変化させたときの音声出力の動画を作成しました。動画の最初が現在使っているレガシーのダイオードによるプロダクト検波、次にDSPを使った評価ボード(CW)、最後にDSPを使った評価ボード(AM)となります。



Si4732はAGCをOFFにできるので期待していましたが、RSSIをみるとAGCのオンオフは動作していますが音声処理で利得制御が働いているようで殆ど変化がないことが動画で分かると思います(もちろん放送受信には、変化がない方が聴きやすい)。

本機で入力信号レベルの変化に対するRSSI値を測定したAGC特性データは以下の通りです。ソフトウェアのAGCオンオフは機能しています。ただ、リニア領域のところでRSSIは変化しているものの音声出力レベルは殆ど変わっていません。
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④RSSIの周波数特性
次に残念だったのがこれ。ARDFでは、音声レベルが変化しないのであればRSSIをもとに強弱を把握する方法があるのですが、評価ボードをCWにして3.520MHzで受信した状態で、受信機入力の周波数を変化させて帯域外にしてもRSSIレベルを検出していることがわかりました(下図のデータの青色グラフ)。通常、ARDFの80mは、3.520が探索周波数ですが、ゴール地点では3.570で強いビーコン信号が出ています(ゴールに戻るときに使う)。RSSIを方向探索に使うとビーコンの影響を受けることになり問題となります。参考までにこの特性は、AMモードの時は問題はありません。

スクリーンショット 2026-05-31 163532

⑤電子コンパス
先の表示機の書き換え時の周波数のふらつき以外は問題なく、電子コンパスも同時に動作できました。


まとめ
Si4732で非常に簡単に3.5MHzの高感度のCW受信機ができました。これから受信機を製作される方の参考になるかと思いますが、ARDF向けには方向探索ができるような手段を追加しないと難しいかも知れません。実験されてよい方法があれば教えてください












今年の初めから作り始めたARDFの受信機ですが、ようやく大会に出るところまできました。これまでを振り返ると以下のようにかなり苦戦しています

1月:これまで自分が設計してイベント頒布していた短波ラジオ用DSPを使用したFT8トランシーバーを改良して145MHzの試作1号機と短縮2エレアンテナ設計を開始。

2月:電子コンパスの素子評価、試作と実験。電界強度から距離計算機能など実験

3月末:秋ヶ瀬公園での練習会で試作1号を試す。しかし、ここで初めてA2波が断続波ということを初めて知り、DSP+Sメーターでの方向検出方式が全く使い物にならないことが分かる。また、中華製の3エレで聴かせてもらいビームがはっきり出るので短縮2エレからフルサイズ3エレに設計変更。

4月:DSPを諦めてAGCなしの受信機を新たに設計。回路を共通化して144MHzに加えて3.5MHzバージョンも試作。3.5MHzのループアンテナの試作実験では受信機のマイコンノイズを拾うことと位相合成特性が上手く出ず苦戦する

4月末:群馬県牛伏の練習会にて3.5MHzは発振トラブル発生。改良と同時にノイズ対策でファラデーシールド付ループに作り変える。144MHzの試作2号は、練習会で全探できたのでそのまま大会へ


以下、5/9~10に群馬県太田市で開催されたデビュー戦のメモです。

<初日> 3.5MHz クラシック部門

★成績:4個中3個発見できM60部門で6人中4位でした。最後に南のはずれにある2番が残りましたが方向探知で位置は正確に取れており距離も分かったのですが、往復のコースを残り時間では戻れないことが分かり断念しました。

★自作無線機は感度もよく、カージオイド特性の切れ込みは甘いので方向はサイドの切れ込みを利用、前後はどこでも確実に判別してくれたので十分使えました。

★電子コンパス(秋月の9軸センサーとマイコンで製作)は便利でどこでも素早くTX方向を判別してくれました。

・ペンと分度器を胸ポケットに入れる予定でポケット付きのポロシャツを用意していたのですが、ゼッケンでポケットが隠れることが発覚。いきなりピンチに(紐をつけて首からぶら下げた)

・スタートの前に地図が配布されるのですが、考えていた地図の固定方法が横長の地図だったのですが、配布されたものは、見事に縦型。しかも強風で、飛ばされそう(笑)

・全く体力がないのでいきなり山の上りでバテる。以降歩きに。。。

・最初ということもあり、地図上で自分の位置がわからなくなったり、TXの方向を間違えて記入したりと大慌て。また、近道があったのに見落としてとんでもない回り道をすることになったり(笑)

(自作受信機。ループ下部に電子コンパスを搭載)
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まわったルート(黒丸の番号は1km毎のマーク。黄色のTXのところが発見したもの。灰色のTXは時間切れで行けなかったところ)

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<2日目> 145MHz クラシック部門

★成績:前日と同じ、4個中3個発見。M60部門で6人中4位でした。前日歩いたところなので地図の細い近道を探す余裕もありました。最後に西側の山の上にある2番が残りましたが、反射波などでうまく方向がつかめず苦戦しました。5番のあとの探知で山の上にあることが分かり十分回る時間はあったのですが、膝が痛く前日の急斜面を思い出すと登ることは諦めてゴールへ向かってしまいました(笑)。

★自作無線機は高感度で3エレアンテナの指向性も十分でした。しかし、3.5MHzと共通回路のCW受信機で狭帯域の水晶フィルターが入っていることからA2波を受信するとTX毎に周波数がずれており、周波数を数百ヘルツずらさないと復調できないことがありました(慣れると問題ありませんが)。しかし、145MHzは難しいですね。反射波などが多く正確な方向がつかめないことがよくありました。また、自作した電子コンパスは安定していてここでも役立ちました。

(145MHz自作受信機。手前の青色ケースが受信機、先の赤色ケースが電子コンパス)
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まわったルート(黒丸の番号は1km毎のマーク。黄色のTXのところが発見したもの。灰色のTXは最後の登りのパワーがなく諦めたところ)
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<デビュー戦のまとめ>
●全探はできませんでしたが、3.5MHzと145MHzの両試作機の性能がARDFで十分使えることが確認できました。

●今回の受信機設計で一番心配だったのが、3Dプリンターで製作したちゃっちいケースが使えるのかということでした。製品をみるとどの機種も金属製の完璧なシールドケースなのでTX近くで使い物にならないのではと思いましたが問題なく大きな成果です。併せて3.3Vで動作する回路で設計し、充電式リチウム電池を組み合わせることで大幅な軽量化が図れています。

●膝が悪く、今年になって犬の散歩や自宅でも転ぶことがよくあったので、いきなりの山歩きで注意してゆっくり歩きました。転ばなくてよかったー


<さいごに>
天気も良く、怪我もなかったのですごく楽しめました。大会運営の皆様、参加者の皆様大変ありがとうございました。

次は新潟の大会に3.5MHzだけ出る予定にしていますのでよろしくお願いします(翌日は、埼玉で電波文化祭に出展するので日帰り)。

先の牛伏山の練習会でも使用した3.5MHz版の製作についてです。

●系統図
前に記載した144MHz版とIF以降は全く同じ系統です。11MHz帯で水晶フィルターを使用したシングルスーパーです。ループアンテナをハイインピーダンスで受けるため差動入力のRFアンプとミキサーを使用しています。本来、ミキサーはSA612などを使用するのですが、現在は入手難となっており代替も見つからないのでここではダイオードDBMを使用しています。

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基板はこんな感じですが今回の基板はどうも変です。とにかく基板内の信号が回り込んでいろんな回路がすぐ発振する不具合に。。。144MHzの基板では動作していたIFアンプのBGA420もまともに動作しません。写真のように蛇の目基板でBGA420を取り付けるとこれまでの不具合が嘘の様に治ります。
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この状態で直径22cmのループアンテナを取り付けたものが練習会で使用したバージョンとなります。

ループアンテナは、百均の洗濯干しを使用しました(笑)
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この円形に10回ほど線を巻いて30pF程度で3.5MHzに同調できました。
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ケースは、3Dプリンターで製作して発振器で試行性をみたところカージオイド特性も出ることが確認できました。
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牛伏山の練習会の使用結果は、ループで方向は特定でき前後もある程度わかったのですが、近くまでいったものの最後の10m程度が追い込めませんでした。そして、始まって30分くらいでRFアンプも発振状態になったことで、残念ながら5か所のTXのうち1つのみしかみつけることができませんでした。

●改良版
(1)RFアンプ
電源ON直後は調子がよいので回路は問題はないと思うのですが、変なノイズが増加して最後は感度が大きく低下します。そこで同じ回路で基板を分けて空中配線で製作してみました。動作は、安定して数時間動作させても問題はないようです。

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(2)ループアンテナのファラデーシールド
この受信機はループアンテナの磁界成分(前後で位相が反転)と垂直ロッド部の電界成分の合成で指向性を出します。そのためループアンテナ部は電界成分が少なくなるようファラデーシールドにすることで効果が見込まれます。外形6mmの10芯のシールドケーブルすることでループ部を製作してみました。同じ直径ですが、前回は10巻きで良かったものが、内部の静電容量が増加したことで6回巻きくらいで共振することが分かりました。あわせて3Dプリンターでケース含めて作り直しました。
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感度は低いものの前後比の性能は向上したようです。ただ、垂直部とループ部の感度差が大きくなると効果がでなくなるので、いろんな状態で調整が必要なようです。

また、前に作った電子コンパスも実装しました。これで来週末に試してみたいと思います
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前の再設計に関するブログで80mを先に実験すると書きました。基板は、両方とも同時に届きましたが、2m3エレができたことにより先に2mの試作をすることにしました。
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2m用基板の回路です。ここで注意事項があります。
試作実験の結果、この回路は多くの修正がありました。今回はどこが間違えていたのか参考になると思い公開しますが、このまま製作すると必ず沼にはまります!ご注意下さい)
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回路は、AGCなしのシングルスーパーです。回路図の下の方を見て分かるように、3SK291の利得可変アンプ(-60dBから+10dBまで利得を可変できる)、NJM2288ミキサー、そして11MHz台の3極の水晶フィルター(通過帯域800Hz)を通ってIFアンプ(BGA420)、そしてダイオード復調器とつながります。
音声アンプは、手持ちで大量にあるLM386です(本来このICは4V以下では使用できないので注意)

さて、この回路で試作したところ多くの不具合がありました。いつもの調子だったらすぐ完成~となるのですが、完全に泥沼にはまって数日間進展がありませんでした。

★失敗(1)LM386音声アンプ:
LM386は4V以上の仕様となっていますが今回リポ電池使用のため最大でも4V程度です。中華の8002などの低電圧の音声アンプのICはBTL接続のものが多く、入出力をアースに落とせないので使いにくいのとLM386が手持ちで沢山あるのでどのくらいまで使えるか実験してみました。結果3V程度でも使えたので使用してみたのですが、試作基板ではなぜか発振したりで不安定です。回路では、少しでも高い電圧で供給しようと3.3Vのレギュレータの手前から配線していますが、これがよくなかったようでした。結果、レギュレーター出力の3.3Vから供給して上手く動作するようになりました。

★失敗(2)NJM2288ミキサー
過去にいろんな頒布品のトランシーバーに使用しているのですが、基板のパターンが悪いのか発振が止まりません。ICを交換、インピーダンスを下げたり電源をデカップリングしても駄目でした。結局、1日費やしたのですが原因がわからないため、パッシブのDBMに変更しました。最初からこうすればよかったです。

★失敗(3)BGA420 IFアンプ
11MHz帯のIFアンプですが、入力許容電力がなんと0dBmしかありません。回路にAGCがないため実験で0dBm入力を入れると簡単に壊れてしまいました。最終的にRFアンプの出力にダイオードリミッターをいれて過大入力でも壊れないように対策しました。
また、このICの入力にスイッチをつけて固定アッテネーター機能をつける予定でしたが、スイッチの入り切りでもICが破損しやすいので、スイッチ切替はやめました。

★失敗(4)音声出力リミッター
オリジナルの回路にはリミッターはありません。RFアンプの利得調整と音声ボリュームで-120dBmから0dBmまで歪なしで聴こえるのですが、ARDFは送信機5台から1分おきに送信されるので、弱い信号を聴いている後に爆音の信号が受信されることもあります。これで耳を傷めては大変なので、イヤホンの入力にとりあえずダイオードリミッターをつけてみました。このあたりは実践で要調整というところですが過大入力でクリップしてくれるので少し楽になりました。


以上、参考になれば嬉しいです(笑)


さて、最終的に基板は、何とか動作するようになりました。増幅器が少ない低利得の受信機ですが、とにかく静かです。雑音が少ないのでスイッチを入れても動作しているのか分かりません。しかしながら、-120dBmの信号から0dBmの信号まで綺麗に聴こえます。次のトランシーバーの受信回路はこれをベースにしようと思っています。

今回の試作品の基板は以下のとおり

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また、水晶フィルターは、3極ですが狭帯域なので1kHzずれると全く聴こえなくなります。A2波で送信されますがキャリアをCW受信する設計です。A2波をAM検波するよりかなり感度がよくなると思います。フィルター特性を示します。インピーダンスがあってないので少し凸凹していますがセンターから1kHzはなれると30dB以上減衰します

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RF受信アンプ(3SK291)の特性です。ここでは利得は、145MHzで20dB以上とれていますが、過大入力時の破損対策として利得を10dB程度として使っています。このFETの凄いところは、NFも低いのですが、G2電圧を0Vからプラス1.5V程度可変することで約70dBの利得を変えれるというところです。このため、本機では外部アッテネーターなどを削除することができました。
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3Dプリンターで簡単に製作したケース。ソフトはこれから作成しますが、電子コンパスも内蔵させたいと思っています。


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前に書いたように自分の勘違いから144MHzの受信機がA2波が断続波ということがわかり、方向探知が試作機では上手く行かなかったため再設計することになりました。

A2波ですが、キャリアが断続するということはCWと同じ受信機でよいことになります。そして、3.5MHzの競技はCWで行われますので、144MHzと同じ受信回路でよいことになります。

ただ、3.5MHzは、2種類のアンテナで移相回路を構成する必要がありますのでミキサー前は異なりますが、3.5MHzと144MHzを同時に設計してみることにしました。

まず、系統図は、こんな感じにしました。ダイレクトコンバージョンは、局発の漏れが他の競技者に妨害を与える可能性があるのでシングルスーパー方式です。IFはこれまでFT8などの自作機で使っている11MHz帯で帯域800Hz程度の水晶フィルター、IFアンプにBGA420、プロダクト検波にAFアンプという構成です。

AGCはなしとしてRF段とIF段で利得を可変できるようにしています。3.5MHz用のアンテナ位相回路は、SA612などの差動入力のあるミキサーが現在は入手できなくなっていることから、仮の回路で実験で決定することなります。144MHzは試作機と同じ利得可変範囲の広い3SK291にしました。

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IFフィルターは水晶3個をラダー型にしたものです。インピーダンスが合っていないので凸凹になっていますが復調キャリア周波数を求めるために特性をしっかり確認しておきます。写真で帯域は約800Hz程度。水晶3個でもCWの狭帯域だと結構実用になるものが作れます。このピーク周波数11.058350MHzに対して、600Hz程度下の周波数を発振させてプロダクト検波することで復調ができます。

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3.5MHzの受信はまずはループで実験する予定です。百均の洗濯干し用のプラ製品を使って巻いてます。直径21cm、10回巻きで107μH程度となりました。15pF程度を並列につなぐと3.5MHz付近に共振することが確認できました。なお、実際にはファラデーシールドが必要なのでアルミホイルでも巻いてやってみます。原理は、このアンテナのコイルと並行方向に指向性がでるのですが、前後で位相が逆になっています。これに垂直ロッドの無指向を90度の位相差で合成するとどちらかが強く、反対が弱くなるというものです。はたして上手く行くでしょうか?
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とりあえず、基板がないと実験が進まないので、基板設計をして3.5MHzと144MHz、それぞれ発注しました。10日くらいで届くと思いますが、最初はアンテナ実験をしたいので3.5MHzから進めたいと思います

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