今後のためにARDF大会での受信機の方向探索の結果を振り返りメモしておきます。

★3.5MHz
下は左図が実際に歩いたルートとTXの場所になります。初めての大会だったので、装置の評価データ取得の目的で、測定ポイントを多めに記録しました。

右図の赤色枠のA~Iは方向探索を行った場所とそのときのそれぞれの信号を受信した方向となります。→の色は青色がほぼ正確な方向をとれたもの、黄色が30度程度ずれがあったもの、そして赤色は大きく異なる方向を示していたものとなります。

3.5MHz方探


以下、それぞれの測定ポイントにおけるメモです

A点...スタートから少し山の東斜面を登ったところで最初の方向探索。北から西は山で、北東方向が谷間を挟んで、東側も山になります。②は障害物がないせいか方向がよく出て南南東とわかりましたが、他は電波が弱くノイズの影響もありループアンテナのサイドの切れが分かりにくかった。

B点...このあたりでも電波は弱かったのですが、⑤は少し強くなったので進行方向に近いかなと思い最初のターゲットに。③は障害物を挟んで谷間を伝搬する感じで方向がつかめない状態でした。

C点...山の上の方向に⑤があるとわかりました。

D点...地図上の山道の分岐点まで登り信号がかなり強くなった方向で⑤を発見

E点...次は、①か③と検討がつくので、時計回りのルートでまわることに。③を探索したところ金山城跡あたりかと思い向かいました。

F点...③の電波が強くなり方向が南東方向と分かり、山道を下っていったところで③を発見

G点...①は南側が強くE点との交点で山を登ったあたりかと思いましたが、どの道を上るか分からなかったのでとりあえず山の周回道路を進みました。

H点...急に①の電波が強くなり、山の外側の道路方向と分かり①を発見

I点...残りは②で残り時間は40分くらいありました。A点で測定した方向との交点は1km程度南側で徒歩だと往復で戻れない可能性があったので諦めてゴール。(このとき自分の探査に含まれていなかった④であれば近かったので全探できたと残念)

<3.5MHzまとめ>
◎ループの指向性はシャープではないので方向を特定するのは難しい。
◎サイドがよく切れて方向決定に使えたが、電波が弱いとノイズや周囲の影響をうけて誤差があった。
◎3.5MHzは地形の影響を受けにくいはずが弱い信号時に谷間や山の影響を受け方向が異なった。
◎垂直ロッドとの位相合成の前後比はどこでも間違いなく判別してくれたが、カージオイド特性のヌル点がうまくでなかった。

→試作機の今後の課題
(1)カージオイド特性の改善(垂直ロッドの長さ、位相差調整など)
(2)受信感度の改善
(3)電子コンパスからのマイコンノイズ低減→受信機と一体化へ
(4)縦型の地図でも固定できるように地図ホルダーを改良



★145MHz
前項と同様に図を参照。アンテナはフルサイズ3エレ八木。受信機はコネクタの接触不良で感度が悪いときがあった。

144MHz方探

A点...スタートは前日のゴール地点だった。A点では受信機の不調のせいか各信号が弱くて方向が掴みにくかったが、②と⑤は山の北西部となる裏側、①は聴こえなかったので山の北側だろうと想定した。まずは、1番よく入っていた③のあるB点方向の展望台へ向かった。

B点...途中で電波が強くなったので展望台で方向確認して③を発見。そこから①方向を確認したところ山の北東部くらいが強かった

C点...①方向は変わらず

D点...想定ポイントあたりで電波が強力になり①は北西方向とわかるが、あまりにも強いため橋の北側くらいの探索で時間を浪費。最終的にそこから少し離れた場所で①を発見

E点...残りは②と⑤。谷間の切れ込んだところで両方弱くて方向が掴みにくい。

F点...⑤が少し強くなる。方向が掴めるようになり、山にはいったところで⑤を発見

G点...最初のA点での方向探知の角度から山の上方向と想定したが、電波はあまり強くなかった。時間はまだ40分くらい残っていたが山の向こうのような気がしたのと前日の山登りがつらかったので諦めてゴールへ(結果的にはそのまま登っていても間に合っていた)


<145MHzまとめ>
◎3エレはビーム角も狭く方向が特定しやすので探索はやりやすかった
◎受信機の感度は高いはずなのにあまり聴こえず、触っているとよくなる時があったりでコネクタ接触不良の影響を受けた



→試作機の今後の課題
(1)受信機のコネクタ接触不良があったので事前に感度確認などができる発振器などを準備
(2)3.5MHzと同じCW受信回路なので、TXの周波数ずれにより手動チューニングが面倒。AM検波回路の搭載を検討
(3)電子コンパスの受信機への一体化
(4)エレメントの分解、可搬性の向上
(5)アンテナが大きいのでイヤホンが邪魔になることがあり。ワイヤレス化の検討