ARDFの144MHz用のアンテナは、2~3エレの八木が多いです。そして、藪の中に入っても折れないようにエレメントは、巻尺を使っているものが結構あります。短縮でABSパイプのエレメントを実験していたのですが、やはりフルサイズのアンテナも作ってみたくなったので百均の巻き尺を買ってきて3エレ八木を製作してみました。

1.外形寸法
まずは、海外製のものがどのくらいの性能か知るためにXでOMから教えて頂いたHL製品と同じサイズで作ってみました。
kankokusei

このデータをMMANAに入力して利得などを計算しました。持って走る用途のためアンテナのブーム長が非常に短く、FB比を取るために反射器との間隔が導波器側より広めになっています。中華製も同じような設計でしたが、欧州製品は異なり導波器側が広めになっていました。このあたりは考え方の違いでしょうか。経験がないのでどちらがよいか分からないのですがフロントビームの半値角を狭くするのもメリットはありそうです。
3ele_韓国サイズ

2.巻尺エレメントについて
巻尺は、ダイソーの5mの幅広のもの(200円製品)を購入しました。切断は金切りはさみで簡単に切れます。切断面は危ないので角を丸めてやすり掛けします。最後はテープなどを巻く必要があります。エレメントにするとかなり弱いので真ん中部分は二重にして使います。145MHzの3エレだと5m尺はちょうどよいです。

また、半田付けも塗装を紙やすりなどで磨けば簡単にでき、ドリルの穴あけも容易です。先の寸法で切断して残ったものを3等分して重ね用に使いました。
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半田付けはこんな感じになります。重ねたエレメントがずれないように端っこのみ半田付けしています
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3.エレメントブラケット
3Dプリンターで製作しました。手持ちのホームセンターで売られているアルミ角材を使用してネジ1本で止める構造です。
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エレメントは、このブラケットにM3ネジ二本で固定します。写真は下側がアンテナの前方になります。ARDFでは持って走るので、木などにぶつかったときに簡単に折れ曲がるようにエレメントを垂直方向に固定して後方に曲がるようにしました。


4.マッチング回路、給電部
受信用なのでマッチングは適当でダイポール給電でもよいのですが、エレメントを真ん中で切断すると片側がずれることもあるので1本ものとしました。そのためマッチングはガンママッチにしてショートバーは線材を使ってエレメントにはんだ付けしています。ショートバーが線材なので固定には工夫がいるようです。今は、固定していないのですが最終的にはクッション材などを挟んでテープで固定しようかなと思っています。

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SWRはトリマコンデンサーをまわせば簡単に落とすことができました。
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5.実測
近くの公園で10mくらい離れたところにおいてアンテナアナライザーからの電波を受信して自作受信機で信号強度を測定しました。
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測定データは下の通り。30度毎に受信レベルを測定します。下図の緑色がフルサイズダイポール。赤が今回の3エレです。ダイポール比で利得は5dB。3エレのFS比26dB、FB比は13dBとなりました。-3dB半値角は、37度と結構狭いようです。

3ele_pattern

ここで、この図をみると先に示した1項のMMANAのパターンと随分異なる感じがしますが、上はdBの等間隔目盛りで、MMANAは線形表示かつスケールが等間隔でないので全く異なります。計算して線形変換してみたのですがエクセルのレーダーチャートグラフでは間隔を変えて表示させることができないので諦めてチャッピーに作図してもらったものを下に示します。30度毎なので先端部分が尖ってしまいましたが雰囲気はわかるかと思います

3ele_韓国サイズ MMANAに補正


6.移動時の収納について
エレメントを分解せずに持ち運べるように考慮しました。反射器はねじを緩めて180度向きを変えることができるのでエレメントを逆方向に曲げて持ち運べます。移動のときにブーム長(535mm)程度の長さにまとめられるのと組み立てが簡単なので、POTAやSOTAにも使えると思います

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7.改良点について
パターンは、MMANAでFB比をよくするように最適化したので、エレメント寸法を変えて次回、再測定してみます。