海外の鉱石ラジオマニアのネット記事をみていると改善ポイントとして、①検波ダイオード、②同調回路のQ、③高インピーダンスヘッドフォンなどがあり、みなさん苦労されていることが分かります。

海外の記事には各種のダイオード特性の比較などもあったので自分が使っているダイオードも同様に測定して改善の余地があるか調べてみました。

まず、今FM無電源ラジオで使っているダイオードは、JRC製の1S1926P3というもので20年位前にハムフェアで入手したものです。Vfが低いので頒布品ではQRPパワーメーターに使用しています。データーは簡単なものは、こちらでみることができます。Vfは、0.45Vで10mAとなかなかのものです。(参考までにAM検波などによく使われている1N60は10mAのときのVfは、0.8V程度です。データはこちら

海外の愛好家が使われていて特性がすぐ入れているのは、D310,D311,D312AなどでD310はなんと0.24Vで10mAとなっているので、自分のラジオもまだ改善の余地がありそうです。

今回、使っている1S1926P3と1N60同等品の1K60, 0A90、それに先日デジットで購入した低VfのPMEG3020ERについて測定してみました。測定は安物テスターなので誤差はそれなりにあると思いますが、同じ環境での測定なので比較データーとしては使えると思います。

測定結果を下図に示します。左から2番目が1S1926P3です。これをみるとデーターシートの値よりかなりよく0.3Vで10mAと海外勢が使っているD311などの低Vfダイオードと比較しても良い勝負です。実際に1N60とラジオで比較しても感度が全然違って10dB以上はよいと思います

ここで、デジットで購入したPMEG3020ERですが、恐ろしいほどの低Vf特性でびっくりしました。これが使えたらどんなにすごいことか。しかし、残念ながらキャパシタンスが170pFと大きすぎでFM受信機には使えません。試しに使ってみましたが予想通り感度は恐ろしく低く使い物にはなりません。次回、中波ラジオで再チャレンジしてみたいと思います

参考までに秋月電子で入手可能な中で使えそうなのがBAT43です。これは手持ちにないのですが、データーシートの値をプロットしてみました。1N60よりかなり良さそうです。

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