2026年01月

POTA公園移動で大阪、奈良、そして和歌山が少し残っていたのですが、今回の移動で三重県を含む近畿2府5県の全公園のACTを完了しました。

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残りの公園は、積雪のある山間部や海上など冬季に行くのは厳しいところばかりでしたが、リクエストが多かった瀬戸内海国立公園の大阪府部分について紹介します。

ここは多くの県にまたがっているのでPOTAとしては珍しくありませんが、大阪府部分の沿岸部が少しで、しかも陸地の面積ゼロという公園です。これはすなわち海上から運用する必要があるということで、POTAで運用するには船や桟橋などから運用することになります。今回、関西の方から教えて頂いた「とっとパーク」の桟橋からの運用となりました。

ここは、関西空港を建設するときに作られた人工桟橋で、岬町の山を削った土石を2万回以上、船で運搬したそうです。駐車所はありますが釣り客が多いので土日は大変混雑します。入るには入場料が必要ですが、入口で魚釣りをしないということを話すと無料エリアは入ることができました。

駐車場からの桟橋の入口
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海上から橋脚で支えられた桟橋部分。
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関空建設時の写真
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WVU-604Fとマルチバンドロッドアンテナで運用。強風だったのでゴムバンドで補強しましたが、倒れて以降手で持って運用しました。地面でなく鉄骨構造のためかいつも簡単に調整できるアンテナのSWRが2以下になりませんでしたが、1時間7-10-14メガを運用して44交信できました。
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前回のGY271センサーは傾きによる地磁気検出の誤差が大きかったので、加速度センサー付きのものを探していたのですが、秋月電子にBNO055というのがあり、新年会に都心にでたついでに購入しました。価格は、ちょっとお高いですが。。。

https://akizukidenshi.com/catalog/g/g116996/

早速前の試作基板につけてみました。今回は校正は、スマホのコンパス同様に8の字とかランダムに動かすと自動で完了するようです。


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傾きにおける誤差は数度とかなり安定しているので、スタンドアローンで持ち歩けるように蛇の目基板で液晶も0.9インチ(SSD1306)から1.3インチ(SH1106)へと少し大型にして作り直してみました。

あわせて、ARDFの5台のTXのどれが送信しているか分かるインジケーターとそれぞれの時の角度情報をメモできるようにスイッチをつけました。

ソフトウェアは、いつものようにチャッピーにお願いしましたが、チャッピー推奨のArduinoのフォントライブラリーが容量が大きかったので、自分でそのあたりを書き換えて作りました。タイマーや角度記録などはチャッピー作で修正なしに使えたので、やはり大きく時短できました。

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ケースは、3Dプリンターで製作。ボタンが押しずらいので角穴にしたのが少し不格好ですが、充電式のかわいいコンパスが完成しました。精度よく表示され、タイマーもうまく動作しているので持ち歩いて評価してみようと思います

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ARDFの動画をみているとアンテナのブームにコンパスを貼り付けて使用しているものがありました。

ARDFは、アンテナを回して強い方向めがけて走ればよいと思っていましたが、離れた2点で測定した電波が来る方位角を地図にプロットすることで、発振器の位置を推定するのだそうです。確かに発振器が1個であれば方位角の取得は不要ですが、競技ではTX1~5の5台を発見する必要があります。しかも、それぞれの発振器は、連続送信している訳でなく、1分間送信した後は次の発振器へと順番に送信される仕組みなので、それぞれの発振器が送信している間に方位角を記録しておくと有利です。

そこで電子コンパスを作ってみようと思いました。センサーは数年間前に中華から購入したGY271というものです。これはかなり安かったと記憶しています。今見ると以下のように200円くらいでありました。
https://ja.aliexpress.com/item/32821174208.html

まずは、どの程度測れるか調べてみました。

●ハードウェア
マイコンと液晶を実装しているアンテナアナライザーの試作の残骸がありましたので、これにセンサーをつないでソフトを書き込んでみることにします。回路は簡単です。ブレッドボードなどにマイコン(Arduino)~センサー~液晶(SSD1306)をI2Cの2本の線と電源線を接続するだけで完了します。

●ソフトウェア
GY-271から角度データがでるので表示させるだけでできますが、面倒なのでチャッピー(ChatGPT)に作ってもらいました。無線機などのプログラムはエラーが多かったのですがこのあたりの汎用品は一発で動作しました。自分で作れば半日くらいかかるものが、一瞬でできてきました。エラーもエラーコメントをチャッピーにコピペすれば即回答してくれるので大変便利です。

本当にこの先プログラマーという職業が大幅に減っていくことが実感できます。自分でプログラムする気持ちがなくなってきますねー(笑)
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こんな感じです。動作が確認できたら校正です。これもチャッピーに教えてもらいました。
ライブラリのサンプルの中にある校正用プログラムを入れていろんな方向にセンサー回します。何回か回すと各補正値が出力されるので値をプログラムに書き込めばOKです。

★使用してみて
iPhone、アンドロイド携帯、スマートウォッチのそれぞれコンパス機能と比較してみました。大体はOKなのですが、それぞれ差があることもわかりました。

また、地図の真北と磁北は違います。東京だと7度ほどずれているのでこのあたりをiPhoneは補正されていた(アプリで設定できる)のですが、他のものは補正なしのようでした。国土地理院の以下サイトで地域別にこの偏角を知ることができます
https://maps.gsi.go.jp/#9/35.417034/139.566193/&base=std&base_grayscale=1&ls=std%7Cjikizu2015_chijiki_d&blend=0&disp=11&lcd=jikizu2015_chijiki_d&vs=c0g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0&d=m


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アンテナにこのようにつけて回すと方位角をみることができて便利です。しかし、ここで大変なことに気が付きました。それは垂直方向の角度によって誤差が大きいということです。アンテナを少し上下に振るだけで20~30度も値が変化します。これでは走ったり山の坂道での方位角測定は役に立ちません。チャッピーによると磁気は角度によって誤差があるということで、これを解決するには加速度センサーが必要とのことでした。

方位磁石は、水平方向になるような構造ですからこの点も考えられているのですね。

ということで、あまり実用性がないものを作ってしまいましたが、カメラ三脚などについている水平器と組み合わせるとよいと思います。

次回は、加速度センサーつきのものを紹介します

2エレの短縮位相給電アンテナですが、これまで作ったフルサイズのHB9CVやZLスペシャルと比較して、利得やFB比がでないことに疑問を持っていたのですが、実験を通してなんとなく分かってきました。まず、今のアンテナの寸法と動作原理は以下の通りです。

HB9CVなどの書籍を調べたのですが、135度の位相差とはあるのですが、実際の原理が分かりやすく述べられておらず、ベクトル図も発見できなかったので自分の理解を整理する上で位相関係を描いてみました。(間違っていたら教えてください)

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手書きで少しわかりにくいのですが、まとめると1/8波長の間隔で同様の長さのフェーズラインを180度捻っておけば、バック方向は打ち消す。進行方向は足し算になるのが本アンテナの原理です。

今回、不思議だったのは、調整で利得最大にするとFB比が殆どとれず、FB比を最大にするには反射器の共振周波数を輻射器と同じ程度にする必要があり、そのときに利得が6㏈程度低くなるということでした。

先の原理図から、本件で想定できるのは位相とレベルがずれているということなので、利得最大のときは2エレ八木の動作で利得があがるが反射器からの打ち消し波のレベルが低いということが想定できます。(反射器の共振周波数を輻射器と同じにすることでFB比が最大になるが今度は2エレ八木のような反射器の効果がなくなり利得が低下したことも説明できる)

今回受信アンテナということでマッチングはあまり考えていなかったので反射器からのレベルが低く短縮コイルでの位相のずれも大きいように思います。短縮率が大きいのでこのあたりは難しいと感じましたが、改善の余地はあるので引き続き考えてみます。

近くの公園でFB比を最大に調整した状態で比較用のダイポールとともにパターン測定をしてみました。

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パターン図は以下のようになりました。FB比は10dB程度で利得はダイポール比で-5dBとなりました(2エレを利得最大に調整するとダイポールと同じ利得になりますがFB比はとれません)。RSSIは受信機で表示される㏈μVが単位です。

今回気が付いたのはアンテナエレメントを外しても結構なレベルで受信するということでした。人体と短縮コイルだけでも電波を受信するようでした。ダイポールを回してもサイドのレベルが切れ込まないのはこのあたりが原因かと推測しています。

また、受信機入力の同軸を外すと発振器近くでも殆ど受信はしないので受信機の基板単体ではシールドがなくても良いかも知れません(RFアンプのコイルはシールドされているので)。
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これまで、不思議だったことが実験を通して少しスッキリしてきましたので、アンテナの改良を進めたいと思います。アンテナ短縮コイルにシールドを被せたり、トロイダルコアにすることでサイドの切れはよくなるか調べてみます。

今のままでも感度はイマイチですが回せば、方向感は分かるので電波探知遊びもできるようになり少し楽しくなってきました(笑)






1/9に基板をJLCPCBに発注したところ1/15に到着。なんと1週間、5枚で3ドル(送料込み)コスパが最高です。

基板サイズは、10x10cmまで格安対応してくれますので、試作の際は他の基板も同居させたいところです。ところが、基板のVカット(割るための加工)を頼むのと10ドル以上追加費用を取られるので注意が必要です。Elecrowなどは、このあたりは柔軟で対応してくれますが、やはりJLCよりは高いので今回は、ミシン目を入れてアンテナ部の基板も同居させました。

基板は、こんな感じで、両方からカッターナイフで数回引いてやると割ることができました。電ノコでも切れるのですが、切る際の粉が飛び散るのでなるべく避けたいところです
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早速、組み立ててみました。最初は、2SK291のRFアンプの特性を測定しておきます。
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まずは、今回は、RF利得制御をしますので、145MHzにて入力-40dBmを入力時にG2の電圧変化に対する利得を測定します。この基板のVRで、G2は、2.5V~0Vまで変化できます。利得最大で,23dB、最低で-40dBと60dB程度可変できます。-40dBまで落とせるのだったらATTは不要でしょう。
RF G2 vs Gain
次に入出力特性です。利得を低く制御したときにアンプが飽和しないか確認しておきます。表で青色が最大利得時の入出力特性です。入力で-30dBmくらいより強くなると飽和します。ここで最低利得時は、オレンジ色の線になりますが、10dBm(10mW)入力でも飽和していないことが分かります。

これくらい特性がよければ、手動制御でなくマイコンで飽和時に自動で補正するプログラムを組むのがよいかも知れません。

Rfアンプ入出力特性
ついでに2信号特性もみましたが、カタログと同じ程度とわかりました
RF 2信号特性




一通り確認したので、回路を組み立ててプログラムも作成してみたのですが音が出ませんでした。調べてみると、このラジオICは455kHz帯には対応していないようだったので、手持ちの12MHzの水晶でフィルターを作成して置き換えました。水晶フィルターの特性は、前に測定したのをみると以下のようになります
https://becl8873.livedoor.blog/archives/5161706.html


基板はなぜかノイズレベルが高く、これまで作ったものよりは10dBくらい感度が低いので気になります。今回、一つ設定で失敗したのが、基板のアースがベタアース面に接続されていなかったのですが、これが原因か分かりませんが。。。時間のある時に調べたいと思います

液晶は、設定が分かればよいので小型の横型のものを使用しています。これで、競技周波数とビーコン周波数の2波をメモリーできるようにする計画です。

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これで、クリコンをつないで短波放送など聴いていたのですが、信号強度に対してAGCがあるので当然安定して聴こえるようになっています。競技では音の強さが分かる必要があるとのことなのですが、ラジオICでは難しいところですね。

RSSIのレベルは取れますのでこの信号を発振音の周波数変化に変換することで、アンテナ方向を定められるようにする予定です









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