2024年12月

今年は、POTA移動を楽しんだ一年でした。個人的には無線交信は飽きてしまって興味がなくなった状態でしたが、公園移動はカード交換をすることなく数多くのアワードハントができる画期的なプログラム、QRPでも結構呼ばれるシステムのおかげで楽しめ、さらに自作と旅行を加えることで飽きることなく1年続けることができました。私の弱い信号を追っかけて交信して頂いた皆様に感謝申し上げます。

公園ACTに関しては、今年の初めはどちらかというと公園からQRPで10局交信できる小型軽量の無線機やアンテナの開発をするための移動でしたが、2月ころにPOTAサイトのTop Activatorの2024年に自分のコールサインが世界の20位くらいにあることがわかり、ユニークの500公園からアクチベートするという年間目標を立てました。そのために週2回のウォーキングの移動で10公園のマイルストーンを決めたのですが、酷暑の影響でペースダウンしたのが残念でした。しかし、秋以降にレンタカーで早回りをしたこともあり、今年だけで500ACTはクリアでき、満足しています。

来年は地方や離島がメインとなりますのでペースダウンして、旅行を楽しみながら移動を続けたいと思いますので引き続きよろしくお願いします。


●各エリアからの運用したhQSL。来年は都道府県コンプリートが目標です
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●ACT,ハント数
本日のデータから。移動に専念するため自宅からのオンエアは殆どしなかったのでACTの方が多くなってしまいました。
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500ACTアワード、おそらく日本では最初?
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●Top Activator 2024
今年のユニークACT数は512で世界14000局参加中2位でした。QSO数は7000局弱でした。使用した無線機は全てWVU604F (3割が0.5~1Wで大半が5W。少しだけ10W運用)、アンテナは、殆どPOTANT7を使用。自作機でも十分遊べました。
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●関東、関西のACT状況
まだ、結構残っているので春になったらバイクでロングツーリングなどやってみたいですね。
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続いて、2024年のイベント出展のまとめです。一年を通して毎月のように出展しました。ブースに来て頂いた皆様、ありがとうございました。各地でアイボールなどできて楽しかったです。

頒布品はほぼ毎回売り切れるので製作に追われ大変でしたので、来年は新機種の開発にも力をいれたいこともあり半分位の出展になる予定です。

●2月 ちばハムの集い(千葉県四街道市)
●3月 西日本ハムフェア(福岡県京都郡)
●3月 電波文化祭「サイクル2」(埼玉県狭山市)
●6月 いばらきハムの集い(茨城県土浦市)
●7月 関西アマチュア無線フェスティバル(大阪府池田市)
●8月 ハムフェア2024(東京都江東区)
●9月 東海ハムの祭典(愛知県名古屋市)
●11月 電波文化祭「サイクル3」(埼玉県狭山市)
●11月 コンテスト講習会(東京都立川市) 

2024イベント

2024年も残り数日となりました。毎年恒例の今年作ったもののまとめです。

今年は、POTA移動にはまったので外出が多く大型製作はあまりなく、移動関連の小物の製作が多かったようです。頒布品も目新しさがなくなってきたので来年は頑張りたいと思っています。

写真左上から
①WVU-604F3 1W、長時間運用モデル
②POTANT7 公園移動アンテナ
③FM鉱石ラジオ
④WVU604Fh 有料庭園用ハンディ機
⑤還暦ラジオ
⑥KH1用パドル
⑦短縮ロッドアンテナ
⑧送信5Wアンプ
⑨真空管ヘッドフォンアンプ

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先の記事のアンテナに簡単に追加して80mの運用ができる延長コイルを製作してみました。日中のPOTAでは使うことはないのですが、来年は離島もまわる予定なので夜間帯の運用もある程度できればと考えました。しかし、たった2mのロッド+5W運用で使い物になるかは疑問です(笑)。とにかくどのくらい交信できるのか試してみました。

ボトムローディングでロッド2m長程度で計算するとインダクタンスが130μH程度必要となります。7~50MHz用のコイルのインダクタンスが30μH程度なので100μH追加すればよさそう。これを0.5φのエナメル線を直径50mmで巻くことで計算すると25mm幅で50回巻となりました。構造はロッドアンテナに使用時のみ差し込めるように考えて3Dプリンターでボビンを製作しました。
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この状態で庭に置いてラジアル10m長でVSWRをみると3MHzとかなり低いところでマッチングが取れていたのでそこから巻き数を減らして調整したところ9回くらい減らしたところで3.5MHzで最小となりました。
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このアンテナを夜間運用するために2階のベランダに紐で固定して2時間程度運用。ラジアル線は10mで下に垂らしたままだったので不足するかと思いましたがVSWRは簡単に1.5以下に調整できました。
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18時ころ殆ど信号の入感がなかったので0.5WでCQを出してみました。当然のことながら全く応答はありません。それでもPSKRをみると9エリアで受信されていたので驚きました。19時くらいになり少しコンディションが上がってきたようなので5Wで運用、CQを出しても殆ど応答はありませんでしたが、呼びに回ったりして3エリア2局、9エリア1局を含む6局と交信できました。40mバンドと飛びは全く異なりこんなアンテナと5Wでは難しいバンドと実感。最後にPSKRをみると500km程度までは飛んでおり当初の予想よりは使えそうな感じがします。
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先にモービル用マルチバンドアンテナの試作ということで記事を書き、今月には宮崎や都内数か所で試験運用を行いました。性能としては、車の上でも移動でのベンチや地面置きでも十分に飛んでくれるアンテナということが分かりましたので、来年の頒布モデルを設計して組み立ててみました。

試作品のコイルは自在ブッシュを使用したコイルでしたが製作が面倒なのとコイルピッチが狭いためワニグチクリップでショートするために少し間隔をあけてコイル径を大きくし、3Dプリンターで製作することにして完成度を高めています。製作した部品はこんな感じです
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これらを組み立てるとなかなか恰好のよいボビンができました。
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線は溝に入れるだけなので簡単に巻けます。
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合わせて軽量のマグネット基台も製作しました。従来のマグネット基台はケーブル込で650gでリュックに入れると結構重かったのですが今回のものは僅か150g、ケーブルと下のステンレス皿を含めても360gとなりました。軽くなった分、安定度が心配になりますが、ステンレス皿にモバイルバッテリーや無線機を乗せると不安定なベンチや地面においても十分風に耐えられそうです。
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ロッド2m長で地面において軽くタップ調整した結果です。10MHz以下はラジアル線3m程度追加しています。中心周波数がずれているところは調整点が裏側付近にありワニグチのリード線が届かなかったところです(笑)

結果としてタップだけで6~40mバンドまで簡単に調整できたのでATUは不要です。また、144MHzもうまくやればできそうでしたが今回はSWR2以下にはならなかったので含んでいません。
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日曜の朝10時前に実際に5W出力で10~40mバンドでCQを数回出してみました。庭は住宅に四方囲まれているので地面に置いた状態では殆ど交信不能と思っていましたが、30~40mでは数局呼ばれたので使えそうな感じです。12mで北米、10mでVKまで飛んでいました。
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30m(緑),40m(紫)もPOTA運用には十分な飛びですね
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