2023年02月

数名の方からご質問を頂いたので、簡単にまとめておきます。

●携帯電話は、Android端末が必要です。アプリ(FT8CN)は、以下からDownloadできます。

https://github.com/N0BOY/FT8CN/releases


●WVU-604Fとのハードウェア接続は以下のようにします。

①Android端末に接続可能なDACを用意します。私携帯電話はRakuten hands、端子はC-typeなので以下のDACを購入しました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0B7LCS6CS/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

②このDACのアナログ出力は、4極になっているので4極から入出力に分岐するアダプターが必要になります。(2023年3月以降に頒布した基板バージョンrev.3は、4極ジャック搭載のため、4極ー4極ストレートケーブルで接続可能です)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07252LBM7/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1


この入出力とWVU-602Fとそれぞれ接続してください。以下の写真のように接続します

IMG_4922

簡単な説明ですみません。不明点があればご質問お願いします。

現在人柱版で頒布中のWVU-604Fは、パソコンとの接続を前提としてるため、電源もパソコンからUSBケーブルで供給する仕様になっています。

Android携帯で運用できるFT8CNというアプリが普及してきたので、携帯接続での運用を想定したバージョンも作ってみました。回路は殆ど同じですが、電源は携帯電話から供給はできないので1000mAhのリチウムポリマー電池を内蔵しています。

★WVU-604F2(充電池内蔵バージョン)の取扱説明書

その他、ケーブル接続が1本でシンプルにできるようにAudio端子に4極のジャックを使いました。接続は写真のようにすごく簡単です。


スクリーンショット 2023-02-15 125045


スマホアプリのFT8CNについて、なじみのない方もかなりおられると思いますので、実際のセットアップと運用について動画を作成しましたので、宜しければご覧ください




FT8簡易型トランシーバーのWVU-604F人柱版は、現在30台まで頒布という状況になります。

不具合のリポートは殆どありませんが、自分で気が付いたものとか適宜改修をしています。お手持ちのもので該当する不具合があり運用に支障がある場合は、以下を参考にして改善することができます。自分ではちょっと難しいという方は送り返して頂ければ対応します

問題が発生していないのに全て改修してほしいという依頼は受け付けておりません。また、①~③は通常の環境においてFT8の運用に支障がないと思いますので、必要な場合は有償対応とさせていただきます。また、送料のご負担はお願いします。

人柱版ということで改善点も見えてきました。部品実装済で基板をかなりの枚数を発注したので改造が大変です(笑)

①ダイアルを思い切り回し続けるとPLLの発振が停止する
通常のFT8などの運用では、CH切替になっているので発生することはありませんが、VFOモードにしてラジオなど聴こうと数百kHzくらいエンコーダーを回すとPLLの発振が停止します。これは、ロータリーエンコーダの配線パターンがPLLのICの下を走っていて、PLLの特定周波数付近でパルスが影響してロックが外れることが原因です。したがって、パターンカットして直接ワイヤーで接続することで解決することができます。(写真参照。赤→のパターンをカットしてワイヤーで黄色〇の配線を直接追加します)
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②トランシーバーのオーディオ出力端子とパソコンを接続するとスピーカーの音量が下がって聞こえにくい。
DACやパソコンの回路によりスピーカーが直接並列に接続されることで音量が下がる場合があります。写真のように配線変更することでパソコン側にはコンデンサ経由での接続となり影響を減らすことができます。写真の赤〇部分がオリジナルのスピーカ端子、これを黄色の部分に接続します。

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③21MHzのFT8受信のときに中波ラジオが混入する
受信回路の高周波増幅には、カットオフ周波数が1.6MHzのHPFが備わっています。しかし、1段の簡単なものなのでローカルの強力な中波ラジオ局があるとイメージ受信があります(これは設計通りの動作です)。カットオフ周波数を7MHz程度の高いものに定数変更すればかなり効果はでますが、1.8や3.5メガの感度低下が起こります(実際はローバンドは感度が下がってもあまり影響ないと思いますが)

下の写真の黄色の部分がHPFになります。L4,L54.7uHから1uHに交換、C41500pFから390pに交換。値はだいたいでもOKです。チップ部品がなければリード部品をつけても液晶の下なので目立たないと思います。自分で実験した結果、中波局はほぼ入らなくなりました。また、1.8や3.5の運用も感度は20dBくらい下がりますがあまり気になりませんでした。

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④送信→受信の際に受信ができなくなる(RSSIが0)
試作セットと殆どのものは問題ないのですが、ごく稀にこの現象がでるようです。調べるとDSP ICのバラつきによるものでリレーのパルスでDSP ICがフリーズするものがあるようです。電源を再投入で復旧します。対策としては電源ラインに電解コンデンサを追加したりしてある程度改善できるのですが、弱いものはタイミングによってフリーズしてしまいました。今月発送分からは、リレーをやめてダイオードスイッチによる切替に変更しているので問題はありません。




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