2022年01月

★在庫がなくなりましたので受付を終了させて頂きます。たくさんの申し込みありがとうございました。




RFワールド NO.56の頒布基板については、2021年12月末で申し込み終了、お申込み頂いたすべての方の発送を先週完了しました。

企画段階で、ソフト、ハード面の不具合で頒布後に大きな損失がでるリスクがあったため非常に心配でしたが、特に大きな問題もなく、ほっとしております。みなさま、ありがとうございました。

さて、頒布は完了しましたが、まとめて注文しているため若干数基板が余っています。出版社に確認したところ、こちらで頒布してよいということですので、申し込みできなかった方や追加でほしいという方がおられましたら、以下の要領でお申し込みください。価格はRFワールド誌の頒布のときと同じです。

1.頒布品の概要
 基板(7種類の基板)セット 1式分の内訳

本基板セットには以下の7種類の基板(下の写真のもの)が各1枚含まれます.

    1. PLLユニット (FC1PLL)
    2. DSPユニット (FC1DSP)
    3. ミキサ・ユニット (FC1MIX)
    4. ディスプレイ・ユニット (FC1OLED)
    5. RF増幅ユニット (FC1RFA)
    6. リターン・ロス・ブリッジ・ユニット(合成器ユニット) (FC1RLB)
    7. LPFユニット (FC1LPF)

●エッチング,穴あけ,レジスト印刷,半田めっき処理,シルク印刷したプリント配線板です.
●電子部品等は未実装です.ご自身で半田付けするなどして組み立ててください.
●電子部品等は含まれていません.ご自身で調達してください.
●基板ごとのばら売りはしておりません.

IMG_E0140



2.頒布価格(送料等を含む):1セット 700円(複数セット申し込みの場合でも、700円x申し込みセット数となります)



3.申し込み方法
(1)送金方法 銀行振込み(楽天銀行。他の銀行からのお振り込みご希望の方につきましては、対応できない可能性もありますが、お問い合わせください。)

(2)頒布ご希望の方は、件名に「RFワールド 実験基板 頒布希望」と記入して、私のコールサイン@jarl.comにメールにて「郵便番号、住所、氏名、申し込みセット数」を記入の上、お申込みください。

★お申し込みの後にこちらから振込み口座を返信します。

★自作する方を増やすために基板はほぼ実費で頒布しています。在庫がなくなっても追加注文しますのでどんどんお申込みください。ただし、価格はアップする可能性はあります。



4.製作にあたって
(1)製作記事回路図は、RFワールド No.56をご覧ください。購入はこちら
(2)ソフトウェアの無償ダウンロードはこちら
(3)製作関連のアドバイスなどは掲示板を参照願います。


5.遊び方動画












それではよろしくお願いします。








先週からハムログの電子QSL hQSLを楽しく使っています。

ほぼ毎日、3.5, 7のFT8に出ておりますが、こんなに交信したのは何年振りでしょうか。昨年のトータル交信局数を1週間で超えました(笑)

さて、hQSLですが、ほぼ1週間たったのでデータを見てみたいと思います。まだ少ないので何とも言えませんが、改めてハムログのユーザー数の多さに驚き、また、hQSLの普及率も高いことがわかりました。

交信局数(海外局は除きます)は247局で、その中でハムログユーザ数は205局(83%)と8割以上の方がユーザということでした。

そして、hQSL登録局は、97局(39%)でした。ハムログの作者 MOUさんのブログをみると年明けから登録数が急増しているということですので、今後、さらに増加して、国内交信であれば数年内に7-8割くらいまでhQSLでQSL交換ができるのではないかと予想しています。

hQSLのよいところは、電子QSLの送受が大変簡単で、交信が終わる(交信中でも)とボタン一つで即送受信できる点です。VHFの電話交信などでは、交信中にQSL交換ができて、QSLをみながら話も弾むのではないでしょうか。

海外のeQSLやLOTWだと送信はファイル変換してuploadする必要がありますのでどうしてもまとめての送信となってしまいます。受信もまとめてになりますので、交信した局との印象がどうしても薄れてしまいます。

受信したQSLは、以下のようにフォルダに自動でストアされますのでQSLの整理の手間がかかりません。カードはご覧の通りオリジナルデザインのものばかりです。これは受け取っても楽しいです。海外のeQSLのようにドネーションしなければ規格デザインしか使えないということもありません。
スクリーンショット 2022-01-15 062727



多くのhQSLに、紙カードは不要と書かれていますので、大幅にカード発行の手間が省けます。約4割はhQSL対応なのでとても助かります。

また、ハムログユーザーが8割ということですので、「QSL交換は、紙カードでは行わない」ということをユーザーリストに明記しておけば、JARLに入会しなくてもFT8で安心して運用できるのはないかと思います。

これでようやく紙カードの発行がやめられそうです。JARLのQSL転送会費は今年の秋までなので、ハムフェアあたりで紙カードを持って行って印刷は終了にしようと考えています。

それから、hQSLの送る方の楽しみですが、30種類のカードレイアウトが保存できるということです。私は、実際に交信に使用した自作無線機のQSLを送っていますが、30種類も作れるのか疑問があります(笑)

最後に今週発行した私のカードを載せておきます。

7L4WVU_220109_1640_3.532_FT8_JR0NEA
7L4WVU_210821_2201_3.5_CW_JI0VWL
7L4WVU_210414_2029_50.313_FT8_JG3XTZ
7L4WVU_220111_1508_7.041_FT8_JM3ABW















1.はじめに
SOTAで使えるFT8の小型軽量ポケトラを作ってみようと、昨年から考えています。ネットをみていたらシンプルなPSN(Phase Shift Network)回路がありました。うまく使えればかなり簡単なトランシーバーで作れることになります。

この回路では簡易型なので、ある1点の周波数のみ90度の位相差が得られます。音声帯域が広いSSBとしては無理がありますが、FT8であれば、通常、送受信周波数は別々ですので混信などなければ、いつも同じ周波数に固定していろんな周波数の局と交信ができます。

これは、単一周波数でよいということになりますので、このPSN回路で十分なものができるのでないかと思いました。そこで周波数から離れたところでサイドバンドがどれくらい抑圧できるのか知りたいのですがデータがなかったので調べてみました。

試作回路は、以下のようなものです。試作基板は短時間で作るためにルーターでカットしました。

IMG_1179



2.AF位相回路
最初に運用周波数を1kHzとしたときに90度の位相差を持たせる回路を確認します。信号源は、お手軽にパソコンからフリーソフトのWaveGeneを使ってサイン波を出力しました。

オシロスコープでリサージュ波形をみて確認してみたところ1100-1200Hzくらいで丸に近くなりました。
IMG_E1185



IMG_E1186


IMG_E1184



3.RF信号
RFも90度の位相差が必要となります。これは、Si5351を使うとプログラムで作ることができるのでお手軽です。ハードは、RFワールドで頒布した発振器を使用しました。
スケッチは、実験なので5351のライブラリにあったsi5351_phaseを使いました。14.100MHzの固定周波数です。


4.測定
以下のような接続で1kHzは前述のとおりパソコンから入力しています。
IMG_1195


5.結果
少しAFレベルが低いようですが、LSBを作ったときのスペクトラムです。信号を逆につなぐとUSBを出すことができます。

一番サイドバンドの漏れが少ない周波数は1140Hzでした。このときに抑圧レベルは35dBくらいになりました。

また、真ん中がキャリア周波数の14.100MHzとなりますが45dBくらい抑圧できています。これをみると使えそうな感じですが、キャリア抑圧の調整が非常にクリチカルです。これだと温度や振動で簡単に変動しますので運用前に調整しないといけません。

<1140Hz>→最良点
IMG_E1190



<840Hz>
IMG_E1191


<1440Hz>
IMG_E1192


最後に周波数とサイドバンド抑圧レベルの特性です。もう少し帯域が広ければよいのですが、帯域外スプリアス規定はクリアできていませんので、このまま使用するのは難しいようです。
data

6.帯域外領域のスプリアス規定からみたコメント
 帯域外領域のスプリアス規定は、HF帯の1W以上のSSBにおいて、占有帯域幅3kHzからプラマイ10kHzの範囲で-40dBという規定があります。測定は無変調で規定されているので、この方式でも音声帯域の高調波を押さえればSSBではまず問題ありません。しかし、FT8の場合は無変調の場合でも副搬送波が出るのでサイドバンド抑圧は、40dB以上(50MHz以上は60dB)とる必要があると考えられます。
 そのため、FT8ではこういう簡単な方式で帯域外スプリアス規定をクリアするのは非常に困難ということがわかりました。













あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

さて、今年も年賀状の交換は少なくなりました。徐々に電子メールに変更されたり、SNSでつながっている人は送ることはなくなる傾向にあるようです。

そういうこともあり、アマチュア無線のカード交換もなんとかしないとと、すでに LOTW や eQSLは導入済で発行もしていますが、データのみのLOTWはカード交換の仕組みはありません。

また、eQSLはドネーションがないとオリジナルカードが作れないため、既製カードがほとんどであまり楽しくはありません。そういうこともあり、eQSLは何百枚も受け取っているはずですが、ここ数年みていない状態となっています(笑)

ここで、日本のeQSLで昔あったQSOバンク?のシステムはなかなか楽しめたので、ハムログQSLができたときはすぐにでもやってみたいと思いました。なんといってもいろんなデザインのカードがQSO毎に設定できるというのがよいです。

というのは、私はすべての交信は自作トランシーバーからなのですが、運用している自作機は、10台以上あるので交信の度に実際に使った自作トランシーバーの写真をカードにして送りたいと常々思っているからです。

そういうことで、ハムログのhQSLは、昨年トライしてみましたが、hQSL専用アカウントに設定が簡単というyahooのアカウントを取ろうとしたところ既取得アカウントで携帯番号が使われているということで専用アカウントが取れないところでストップしていました(笑)

減りゆく年賀状のことで、ふとhQSLのことを思い出し、今回、Gmailで再挑戦することにしました。gmailは既にアカウントがあっても同じ携帯電話番号で別アカウントを取得することができます。

hQSLの通信ネット設定ですが、HAMLOG E-Mail QSL 通信設定 (sakura.ne.jp)に記載があります。

ここで、Gmailはアカウント取得がめんどうと書かれていますが、以下の2点を設定できれば特に問題はありません。

①スマホを使った2段階認証でアプリパスワードを作成し、パスワード欄に入力します。
POPを有効にする設定にしておく必要があります。

設定に時間はかかりましたが既にhQSLの送受信も成功しました。そこそこの解像度もあるのでカード交換が楽しくなりそうです。FT8やコンテストなど島根のカード発行負担増を気にせず楽しめるようになればよいと思っています。

ということで、これにより、まずは、hQSL交換局においては、紙カードの発行は中止としたいと思います。


素晴らしいシステムを作られたJG1MOUさん、他関係者の皆様に感謝申し上げます

タイトルなし




↑このページのトップヘ