2021年11月

第一ロットの頒布基板の発送を先日完了しました。郵便の送付履歴をみるとすべて配送完了となっていますのでお手元に届いているかと思います。(次は、11月末が第2ロットの申し込み締め切りですので、まとめて12月中旬くらいに発送予定です)

初心者の方を対象にして製作なのでトラブルも多いかと思いますが、なんとか成功して頂きたいので極力情報を発信したいと思います。

手順としては、まずは、PLLユニットを製作して、遊び方動画①ができるかやってみましょう。これが完成できるとプログラムの書き込みや、基本的な製作環境が整ったことになりますので、今後のアナライザや受信機の完成の確率が高くなります。

なお、基板は頒布基板を購入しなくても原寸パターンが無償ダウンロードできます。パターンは片面基板で設計していますので感光基板で製作したり、アセトンやアイロンでパターン転写してご自分でエッチングして製作も可能です。(基板作成方法は、RFワールド No.55に記載)


1.PLLユニットの主要部品の調達について(参考情報)
私が調達した実績のある部品購入先です。(あくまでも参考です。ここから購入しなければならないということではありません。もし、購入してトラブルになったとしても自己責任でお願いします)

●マイコン(アリエキスプレス)

Arduino用ミニatmega328pproミニ328,3.3v,8mhzを指定すること。

https://ja.aliexpress.com/item/4000321145570.html?spm=a2g0s.9042311.0.0.27424c4dI4JC56


●PLL(秋月電子通商)→これは代替はありません。これを買ってください 
3ch出力プログラマブル周波数ジェネレーターモジュール[AE-Si5351A-B]
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-10679/


●SMAコネクタ(アリエキスプレス)

10個1.6 smaメスジャックはんだ付けナットエッジpcbクリップストレートマウント金メッキrfコネクタレセプタクルはんだ



●接続ケーブルSMA

アリエキスプレス
いろいろ長さがありますので、ご希望のものを指定してください


●3端子レギュレーターIC→ Aitendoは在庫切れのようですので、以下ご参考。
アリエキスプレス

20 個 AMS1117 AMS1117-3.3Vを指定



●電源コネクタ
アリエキスプレス
ケーブル付き電源コネクタ→実際に使っているものと異なりますが、自分でコネクタのプラグ側を作るのが難しいので初心者の方は、これが楽だと思います。ただし、コネクタの方向が垂直なので重ねたときに使いづらい可能性があり、プラグ側の電源極性が逆にならないように取り付けに注意してください

水平取り付けL型のコネクタは、こちら


●ロータリーエンコーダー
アリエキスプレス
軸の長さと形状の指定があります。つまみに合わせて指定してください。Plumはギザギザの軸で、Halfは半円形上です。軸の長さは、普通に使うのであれば15mmがよいと思います。

10個ハーフ/プラム軸ロータリーエンコーダ、ハンドル長15mm/20mmコードスイッチ/ec11/スイッチ付きデジタルポテンショメータ5ピン|Integrated Circuits| - AliExpress





2.組み立て方
①最初に背の低いSMD部品から取り付けます。SMDのはんだ付けが初めてという方は最初に練習をしてからおこなってください。また、RFワールドNO.55を参照してください。

チップコンデンサ→3端子レギュレーターをはんだ付け

②必ず、秋月のSi5351モジュールをマイコンより先に取り付けてください。逆だと取り付けが難しくなります

Si5351,マイコンはモジュールに付属のピンヘッダを先にはんだ付け後、頒布基板のパターンに合うように足の先をラジオペンチなどで90度にまげて取り付けてください。
(穴がないのは、基板を自分でエッチングして製作する方が作りやすいように片面、穴なしで基板設計したためです。ご理解ください)
IMG_0388


★マイコンにL型のピンヘッダが付属されていれば、そのまま使えます(TNX JA2NKDさん)
FFB83OtaIAAXTMJ


③マイコンは、先にプログラム書き込み用のピンヘッダ(写真下の右側)とI2Cのピンヘッダ(28,29番ピン)を半田付けしておきます。このときにパソコンからのプログラム書き込みに使うUSBーシリアルアダプターの電源電圧がボードに加わらないようにVCCピンをカットしておきます(写真参照)シリアルアダプタからの電圧が3.3Vになっていればカット不要ですが、不明なときはカットしておいた方が安全です)
IMG_0389

また、頒布基板とマイコンのI2C端子(SDA,SCL)の配線を行います(上の写真のオレンジと黄色の配線です。そのほかの配線は後の追加ボード接続時に使用するので今回は不要です)。

③電源コネクタ(方向に注意。プラグの赤色線がプラスになるようにする)、SMAコネクタの取り付けを行います。完了したらショートしていないかテスターで確認しておきましょう。

④完成です。
写真7.1.8_PLLユニット



★製作された方で、マイコンでnanoを使われている方もおられましたので紹介します。これであればUSBシリアル変換器は不要でいいですね。



●基板頒布について(基板7種類セット。自作の普及を目的に原価で頒布していますのでご利用ください。2021年11月30日締め切りでしたが、12月末まで追加申し込み可能となりました): https://www.rf-world.com/x/RFW56DLS/RFW56PEF/index.htm#STATUS
★基板を購入しなくても片面基板で設計しているのでパターン図をダウンロードして自分でエッチングして基板を作成できます。

●RFワールド No.56目次
https://www.rf-world.jp/bn/RFW56/RFW56A.shtml
●ソフトウェアなどのダウンロード(無償):
https://www.rf-world.jp/bn/RFW56/RFW56F.shtml



タイトルの雑誌の記事として紹介した頒布基板を用いて信号発生器が簡単に製作できます。

ソフトウェアも無償でダウンロードでき、基板も原寸パターン図を用いて自分でエッチングできますし、頒布基板も用意しています(部品は自分で集める必要があります)。

(基板セットのPLL基板は、初心者向けにはんだ付けを簡単になるように考慮して、自分でエッチングで作成できるように片面でパターン設計しています。自作の普及を目的にほぼ原価で行っていますので是非ともこの機会をご利用ください)

これからArduinoを使って無線の工作や実験を行ってみたいという初心者の方は、このPLL基板だけでも価値はあると思いますよ。ホント

水晶発振器の代用としても使えますので便利です。

詳細や頒布基板のお申込みは以下の動画サイトをご覧ください!!





●基板頒布について(基板7種類セット。自作の普及を目的に原価で頒布していますのでご利用ください。2021年11月30日締め切りです): https://www.rf-world.com/x/RFW56DLS/RFW56PEF/index.htm#STATUS
★基板を購入しなくても片面基板で設計しているのでパターン図をダウンロードして自分でエッチングして基板を作成できます。

●RFワールド No.56目次
https://www.rf-world.jp/bn/RFW56/RFW56A.shtml
●ソフトウェアなどのダウンロード(無償):
https://www.rf-world.jp/bn/RFW56/RFW56F.shtml





 

特集を担当させて頂いたRFワールド誌の製作記事の頒布基板 7枚セットの第1ロットの発送を行いました。たくさんのお申込みを頂きまして誠にありがとうございます。

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この基板は、記事にありますように各機能モジュールを5cm x 5cmの基板にユニット化して7枚を組み合わせることで、100MHzくらいまでの以下の無線の製作実験が行えるように考えて設計したものです。

①周波数可変発振器、2信号発振器
②フィルター特性試験器
③アンテナアナライザー
④DSP受信機、電界強度計など


部品など集めるのは大変ですが、ソフトウェアもダウンロードでき、自分で変更してオリジナル機器の製作もできますので是非、チャレンジされてみてください。



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価格は、7枚の基板セットで700円(内200円は送料)となっていて、これは自作される方が増えることを願って今回は原価で頒布させて頂いております。(自分で発注するとおそらく2000~3000円はかかります。

また、お申込みは、11月30日までとなりますので、ご希望の方は早めにお申し込みください)
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●お申込みは、RFワールドの以下サイトからお願いします。
The RF-World Distribution Service




●基板頒布について(基板7種類セット。自作の普及を目的に原価で頒布していますのでご利用ください。2021年11月30日締め切りです): https://www.rf-world.com/x/RFW56DLS/RFW56PEF/index.htm#STATUS
★基板を購入しなくても片面基板で設計しているのでパターン図をダウンロードして自分でエッチングして基板を作成できます。

●RFワールド No.56目次
https://www.rf-world.jp/bn/RFW56/RFW56A.shtml
●ソフトウェアなどのダウンロード(無償):
https://www.rf-world.jp/bn/RFW56/RFW56F.shtml





人気のあるアンテナアナライザーTE-2101で使用している1.5インチのOLED液晶ディスプレイ、見やすくて非常によいのですが品質が悪くて困っている部品の一つです。

みなさまから多数の頒布のご要望を頂いておりますが、製作頒布が進まない理由の一つとなっています。

頒布品の価格をみて、中華サイトのナノVNAなどと比べて高いと思われる方もおられますが、部品価格も今年になって高騰していることに加えて、品質不良のために大変な手間がかかっていることをご理解いただけたら嬉しいです。

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とにかく品質が悪くて約3割が不良品です。これも50個くらいアリエキスプレスに発注したのですが、届いてから他の部品が揃うまで確認ができず返金されませんでした。
どういう問題があるのか一部を記載しておきます。

ここで大切なことは、アリエキスプレスでは、受け取りから15日以内でないとクレームは受け付けてもらえないので注意しましょう。

この問題のために液晶確認のための治具を自作して先に確認するようにしました。手直しできるものは修正します。本来不要な作業をしなくてはいけないので面倒です。


①半田付けがブリッジしている
 とにかくはんだ付けがボロボロです。こんな感じでブリッジしているものが多数あります。実装がずれていてパターンがはがれているものもありました。
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②ドットが欠けている
全点灯する確認用の治具を製作して確認しています。これは修復できません。
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③液晶の割れ、欠け
梱包が緩衝材にまいて箱でなく、封筒で送られてくるので、毎回割れているものがあります。


④部品の取り付け間違い
抵抗とコンデンサを逆についているものが1割くらいあります

⑤部品間のショート
半田ブリッジによります










最近の半導体不足により、中華サイトでさらに偽物が増えたように感じます。
価格は上がった上に偽物だと本当にやる気もなくなりますね。

今回は、最近実験しているパワーアンプのFET RD15HVFです。アリエキスプレスとアマゾンで購入してみましたが、いずれも偽物でした。これらは注文時点からおそらくダメと思っていましたがやっぱりという感じです。

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簡単にアナログテスターでドレインとソース間のリークをみてみます。アナログテスターはこういうときに便利です。

テスター棒の黒がテスター内の電池のプラスになりますので、黒リードをドレイン、赤リードをソースに接続します。ゲートがオープン状態であれば、電流は流れないので抵抗は大になります。

MITSUBISHI RD15HVF


次にアマゾンで買ったもの。同じ接続ですが電流が流れて、抵抗が40Ω程度あります。アリエキスプレスで買ったものも全く同じでした。
Amazon02

これは内部の保護ダイオードに電流が流れているもので、ピンがドレインとソースが逆になっています。

試しに逆に接続してRFアンプの回路でバイアス電圧を加えると電流は増えました。ただし、高周波の増幅はできなかったので安いスイッチング電源用のFETのラベル印刷だけ変えたものと推測できます。

アリエキスプレスは写真を送ればおそらく返金されますが、アマゾンは返品しないと返金されないので非常に面倒です。

ネットでは、安物探しが流行っていますが、偽物やとんでもないものが来る可能性が高くなっています。返金も難しくなっていますし、返品は面倒ですので注意しましょう。


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