2021年08月

今回、自作無線機のみ5台の増設変更の保証願いをTSSさんに提出しました。経過は以下の通りで、これまで通常1か月以上かかっていた保証がなんと1週間で処理されました。


8/20(金)総務省サイトで申請資料を作成、ダウンロードしてデータをTSSさんに送信、申し込み。

8/24(火)TSSさんから書類不備の連絡(DSB送信機の系統図のマイクと低周波増幅を記載漏れ。A1Aの変調方式を無変調→記載しないに修正。諸元表でRTTYの周波数偏移の書き間違え。FT8の部分の表の記載間違え)

8/25(水)修正資料を返送

8/27(金)保証受領

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●総務省の変更届方法です
申請費用は無料です。

申請ページにログイン、TSSに送ったデータを読み込みさせてスタート
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総務省1



②TSSさんから受領した保証書類を以下の添付書類に追加する
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③内容を確認しながら進んでいき問題がなければ、送信して申請完了。

総務省3


関東の総務省の申請は結構時間がかかっていると聞いていますが、何日くらいで処理されますでしょうか







海外の基板製造メーカーの競争が過熱している。もうどこを選んでも価格は大差はなくなっていますが、SNSで話題になっていた送料も含めて無料の基板製造メーカーが登場したので、さっそくオーダーしてみました。

サイズは、なんと100x150mmまでOKということで、5枚まで無料です。月に1回ということですが、DHL送料まで負担してくれるとは驚きですね。

ALL PCBというメーカー。サイトはこちら

早速、これから作ろうとしていたQRPpパワーメーターの基板を作って発注してみました。
各メーカーさんでいつも問題になる面付です。オーダーしたところメールが来て面付はダメということでした。

このままだと8ドルかかるということ、送料は別なので他の基板屋より高い感じがしました。

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そういうことで、もう少し回路を追加した別の基板を作成して発注してみました。

翌日には発送されました。なかなか速いです
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1.はじめに
QRP運用は呼んでも応答のないことが普通です。特に数十ミリワットの世界は、呼べるような相手局を見つけることもなかなか難しいのが現状です。

ですから、送信出力とアンテナ整合は常に確認しておかないと頑張って呼んでいてもアンテナの具合が悪かったりすると交信は絶望的になります。

移動運用ではとくに通過型の電力計が必要になりますので、製作してみました。ちょうど手元にステレオラジカセに使われていたようなVUメーターがありましたので進行、反射電力が同時にみれるようなものとしました。

ちょうど試作中のマルチバンドCWトランシーバーが1.8~144MHz帯、最大150mW出力程度なので、仕様はこれに合わせています。問題なのは、こんな小さい電力で上手く測れるかということです。

小電力なので、ログアンプを使って検出しようと考えましたが、移動運用では極力軽量化、電池レスが求められます。したがってパッシブなものとし、回路はトロイダルコア活用百科のもので実験しました。


2.基板の製作
製作は、両面基板の端切れを使って、ダイソーのルーターを使ってパターンを作成しました。これくらいの回路であればこういう作り方が速いです。

①最初に回路図からランドの形状を部品の大きさを考えながら油性マジックでラインを描きます

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②次にダイソーのルーターで線を削っていきます。このとき細かい粉塵がでるので防護メガネやマスクを着用しましょう。粉塵は、卓上掃除機などを使って吸い込むとよいです
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③基板にスルーホールの穴をあけます。この部分にリード線を使って裏面の全面グラウンドパターンに接続しておきます。
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④部品の取り付け、配線をします
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3.メーター板の作成
①アナログメータなので面倒がらずに目盛り板を作成します。まず、メーターから目盛り板を慎重に外します。殆どの場合両面テープなどで張り付いてますのでカッターナイフなどを差し込むと剥がれると思います。
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②目盛り板に方眼紙を重ねてオリジナルのメータライン位置をマーキング。その後メータに方眼紙をはりつけて実際に電力を変えながら針の位置を鉛筆などで印をつけます。
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③この手書きスケールを写真撮影して、CADソフト(私はVisioを使ってます)にはりつけ、その上に目盛りを書いていきます。出来たら、光沢紙に印刷して切り取ってオリジナルの目盛り板の上に両面テープで貼り付けます
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4.ケースの作成
3Dプリンターで作成します。思い切り小型化したいところですが、メーターサイズで制限されますのでメーターがぴったりはいるように設計します。これくらいであれば慣れれば、1時間程度で作図は完了できますので便利です。あとは、プリンターががんばって働いてくれますので、できるまでエアコンの効いた部屋でお昼寝(笑)。市販のケースを穴開ける作業はやる気が起こりません。

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裏は、こんな感じです
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回路図



5.特性について
オリジナルの回路では、感度不足であったのと144MHz帯での誤差が大きかったので回路を若干改良しました。最終的には、7-144MHzまで1dB以内の精度でみれるものができました。

周波数特性
6.使用してみて
電池不要で、自分が使う100mW以下での進行、反射電力がある程度の精度でみれるものができました。低い周波数での感度不足はコアの周波数特性によるものです。コアはジャンクのものですが5MHz以下で特性が低下します。この部分を良くすると高い周波数の特性が悪くなるので妥協しました。

 また144MHz帯はコンデンサによる補正を行っています。なかなか広い周波数をみるのは難しいものです。市販品ではないので結構便利に使えそうです。


7.キット頒布について
今回の製作品を3k円程度(送料別)でKIT頒布します。

注:10名に達しましたので受付を終了させて頂きます。
応募いただいた方には、準備ができ次第メールで連絡致しますのでお待ちください。基板設計や部品発注などをこれから行いますので1-2か月かかる見込みです。


それではよろしくお願いします。



今朝、TSSさんに自作機の増設に関する保証の申し込みをしました。

アマチュア局の自作機での申請は難しくて面倒そうですが、CB機の技適申請に比べると本当に簡単です。所要時間は、総務省のアカウント申請済で系統図ができていれば、1時間くらいで可能と思います。

TSSの保証申請では紙で送るのが早いらしいですが、今さら郵送はないですよね(笑)。
Web申請方法について、簡単ですが今回の内容をメモしておきます。参考になれば幸いです。


①系統図を作成します。マルチバンドCWトランシーバーの例です。

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②総務省の申請サイトで変更申請で必要事項を記載する。無線機に関わる部分は以下のように記載します。周波数が多すぎて以下のスクショでは1.9と3.5が隠れていますが、1.9-144まで記載しました。

注:電波形式のところにA1Aは記入しないようにします(記入すると変調方式を空欄とすることができないため)

総務省申請入力



③すべて記入が完了したら事前チェックをしておきましょう。

注意:この段階では、まだ総務省に提出はしません。
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④総務省のシステムからメールが届き、事前チェックが正常だったらファイルをダウンロードしておきます(zipファイル)

TSSのWeb保証のページから申請を行います。そのときに④のファイルが必要になります。


⑥手数料を振り込んでTSSへの申し込みは完了です。今回、変更申請の手数料は、何台でも変わらず4000円でした。JARDより安いです。

あとは、いつものようにTSSさんとのやりとりがあると思います。これまで、とにかく応答が遅いのでいつもかなり長期化します。今回はどれくらいかかるかな(笑)














試作しているCW送信機の出力ですが、どうも低い周波数が出てくれません。
出力トランスが144MHzまで対応させるために低域の出力低下は仕方がないのですが、それにしても低すぎます。

そういうことでRF切替に使っているIC AS169について調べてみました。

このICは仕様をみると通過電力30 dBm、Low insertion loss (0.4dB max, 300kHz-1GHz)となっておりQRPトランシーバに適したものとなっています。

信号は、SGを使いました(5351とは異なり高調波が少ないSin波です)

下に1.8MHzでの結果を添付しますが、0dBm程度であれば殆ど損失はありません。
しかし、5dBmあたりから急に歪が発生して出力低下が生じることが分かりました。


AS169通過レベル特性


また、これは低い周波数ほど顕著のようです。下図は、周波数毎にレベルを変えたときのデータとなります。SG出力が最大15dBmなので、それ以上はみていませんが、レベルを上げるに従い、低い周波数の損失が増えることが分かります。
AS169通過レベルF特性


さて、これで今回の送信部の出力特性を測定すると次の緑線のようになりました。
紺色の線は、申請に使用する自作LPFフィルター通過後の出力となります。

5351の送信機だと奇数波スプリアスが高いので2倍波はあまり気にしなくてよかったのですが、スイッチでのひずみにより2倍波も高いレベルとなりました。

そのため自作フィルターは、2倍波を落とすためのノッチを入れたものもあります。

最終的に10MHz以上で100mWは狙えそうな感じです。
送信出力












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