以前からGAWANTの利得はどれくらいだろうと思って、ネットで調べたのですがデータにお目にかかることはできませんでした。
1つ移動局で、50メガにおいてモービルホイップに比べて10dBくらい弱くなるというものがありました。
波長が6mでロッドアンテナの長さは不明ですが、波長に対するエレメント長がさらに小さくなるHFでのアンテナ効率はおそらくかなり悪くなると思われます。
今回、CBスキャナーの電測で比較測定することで、超短縮GAWANTもどきアンテナの利得を求めてみました。
お断りですが、ここの記事は個人的に測定したものですので、間違いや誤差もあると思いますので参考程度にご覧ください。
まず、アンテナですが、ロッドアンテナの長さは50cm、それに以下のような小型の自作マッチングボックスをつけたものとなります。
CBスキャナーの出力は、このとき-20dBmで3m離れたところでの電界強度は、52dBμV。
一方、SR01は、出力500mW=27dBmで内蔵ロッドアンテナから、同じく3m地点の電界強度は114dBμVとなりました。
ここで、SR01のアンテナを基準として、双方の送信出力を、0dBmにした時の電界強度におきかえ、これらの差分からGAWANTもどき50センチロッド、27メガでの利得を計算します。
52+20=72
114-27=87
これらの差分がアンテナ利得差と考えて-15dBとなりました。
測定データの誤差はあると思いますが、50センチ長なのでこんなものかと思います。
参考までに、短縮ローディングアンテナの長さと放射効率のグラフがバーチカルアンテナハンドブックにありましたのでみてみると、
波長11mに対してエレメント長は0.5mなので、放射効率は5-10パーセントくらいでしょうか。
ここで電力の3パーセントは-15dBとなりますので、測定誤差や回路損失を考えると今回のアンテナ利得-15dBは、適度な値と思えます。
また、本家のGAWANTのロッドが1.5m長なので21メガのときの放射効率をQ150としてグラフをみると、50パーセントくらいになります。これは、フルサイズとの利得差が-3dBくらいなので効率は高いです。海外との交信ができるのも理解できますね。
これらのデータをみるとGAWANTだからよく飛ぶというのは間違いで、Qが高く、短縮ロッドアンテナとラジアル面のマッチングがとれれば、同じデータかそれ以上に利得が稼げるという理解がよいと思いました。
参考までにマッチング部なしでロッドアンテナ直結ですと、これかさらに15dB利得が低下しますので、アンテナ利得-30dBくらいとなります。
自作の微小電力無線機を無許可の範囲で無線機を使うにはアンテナ利得を知っておくことが大切です。
このようなデーターと適度なマージンを含めて微弱無線局を運用していきたいと思います。
[https://taste.blogmura.com/ham/ranking.html にほんブログ村 アマチュア無線]
1つ移動局で、50メガにおいてモービルホイップに比べて10dBくらい弱くなるというものがありました。
波長が6mでロッドアンテナの長さは不明ですが、波長に対するエレメント長がさらに小さくなるHFでのアンテナ効率はおそらくかなり悪くなると思われます。
今回、CBスキャナーの電測で比較測定することで、超短縮GAWANTもどきアンテナの利得を求めてみました。
お断りですが、ここの記事は個人的に測定したものですので、間違いや誤差もあると思いますので参考程度にご覧ください。
まず、アンテナですが、ロッドアンテナの長さは50cm、それに以下のような小型の自作マッチングボックスをつけたものとなります。
CBスキャナーの出力は、このとき-20dBmで3m離れたところでの電界強度は、52dBμV。
一方、SR01は、出力500mW=27dBmで内蔵ロッドアンテナから、同じく3m地点の電界強度は114dBμVとなりました。
ここで、SR01のアンテナを基準として、双方の送信出力を、0dBmにした時の電界強度におきかえ、これらの差分からGAWANTもどき50センチロッド、27メガでの利得を計算します。
52+20=72
114-27=87
これらの差分がアンテナ利得差と考えて-15dBとなりました。
測定データの誤差はあると思いますが、50センチ長なのでこんなものかと思います。
参考までに、短縮ローディングアンテナの長さと放射効率のグラフがバーチカルアンテナハンドブックにありましたのでみてみると、
波長11mに対してエレメント長は0.5mなので、放射効率は5-10パーセントくらいでしょうか。
ここで電力の3パーセントは-15dBとなりますので、測定誤差や回路損失を考えると今回のアンテナ利得-15dBは、適度な値と思えます。
また、本家のGAWANTのロッドが1.5m長なので21メガのときの放射効率をQ150としてグラフをみると、50パーセントくらいになります。これは、フルサイズとの利得差が-3dBくらいなので効率は高いです。海外との交信ができるのも理解できますね。
これらのデータをみるとGAWANTだからよく飛ぶというのは間違いで、Qが高く、短縮ロッドアンテナとラジアル面のマッチングがとれれば、同じデータかそれ以上に利得が稼げるという理解がよいと思いました。
参考までにマッチング部なしでロッドアンテナ直結ですと、これかさらに15dB利得が低下しますので、アンテナ利得-30dBくらいとなります。
自作の微小電力無線機を無許可の範囲で無線機を使うにはアンテナ利得を知っておくことが大切です。
このようなデーターと適度なマージンを含めて微弱無線局を運用していきたいと思います。
[https://taste.blogmura.com/ham/ranking.html にほんブログ村 アマチュア無線]