アンテナ利得は少し低いものの受信感度がよくなったのでこの状態でフィールドで確認してみました。歩きながら電測を行い、先のブログで計算した受信電界強度と比較してみます。

受信機はこんな感じです。2kmくらい歩いて5か所で測定しました。一番強く入感したときのアンテナ角度とそのときの受信電界強度をメモします。
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1.方向探知について
今回、下図の①から⑤にて電波が強くなる方向角を求めて、地図にプロットしてみました。①~④の交点をみるとほぼ発振器の位置を示してくれています。⑤は方向がずれました。これは信号が弱かったのと団地が近かったので反射波の影響を受けているように感じました。 
スライド1


2.受信電界強度

計算した距離と電界強度のグラフに今回の測定ポイントにおける電界強度をプロットしました。③~⑤はJRの高架と団地が障害物になっていて計算値より劣りますが、2kmくらい離れても信号の復調と方向探知はできたので使えそうな感じです
スライド2

3.近距離での飽和について
1WのAM変調波をアンテナから3m程度のところで受信してみましたが、RFゲインを下げると十分方向探知ができ、問題ないことを確認できました。


4.その他
受信機のRFアンプが少し発振気味で受信電界強度の振れが不安定なときがありました。また、感度調整もVRだけでなく20dBくらい固定で落とせるとよいかと思い次回改善してみます。そしてアンテナエレメントの構造は強度的に不足している感じがするので他のコネクタでも試してみます



DCから6GHzまでの広帯域で1mWから100mWに増幅できるアンプICが秋月にあったので購入してチェックしてみました。いろいろ実験に使えそうです。

●データはこちら
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g113678/

電源電圧は5Vなので3端子レギュレーターを実装して簡単に作ってみました

●回路図
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●試作品
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●SGから145MHz 0dBmを入力してみました。利得はデータシート通り、20dBくらいとれるようです。スプリアス特性をみてみます。

入力信号です(出力に20dBの通過型ATTを入れてスペアナで測定しています)
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試作したアンプに-10dBm入力したときの出力スプリアスです
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次に試作したアンプに0dBm入力したときの出力スプリアスです。高調波が増加しますが、この時出力は約100mWとなります。簡単にできるので、いろいろな実験に使えそうです。

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受信機の感度がいつもと同じ位に改善できたので、ARDF受信機として合った方がよい、①Sメーターと②RSSI連動発振器を追加してみました。

メーターは、CB機で使われていたもので、端子に何も接続しない状態で右に振り切っています。したがってメーターをゼロにするにはマイナス電圧をかける必要があり、メーターの振れも面倒ですが、デジタルRSSI値をアナログ電圧に変換しています。変換テーブルは測定結果、以下のようになりました。

スクリーンショット 2026-02-05 092004

このテーブルをエクセルでプロットして近似式を求めてソフトに書き込んでアナログ出力を得るような回路にしました。下表からも分かるようにメーターでは,30dBμⅤくらいまでは細かく表示できますが、それ以上はあまり変化しません。
スクリーンショット 2026-02-05 092235
また、受信していると,20dBμ以下は信号強度でS/Nが変化するのが分かりますので音で信号ピークを感じることができます。しかし、それ以上になるとAGCの影響もありSメーターでも読み取りにくいので、信号強度を音の周波数に変換する機能をプログラムしてみました。プログラムは、チャッピーに聞いて一番簡単なTone関数を使ったものです。若干、調整してみて聴きやすそうな周波数に設定してみました。ステレオイヤホンの左側に受信音、右側にこの発振音が聴こえるようにしようと思います


SGからの変調信号を可変している動画をご覧ください



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