移動用マルチバンドロッドアンテナに80mバンドを追加
先の記事のアンテナに簡単に追加して80mの運用ができる延長コイルを製作してみました。日中のPOTAでは使うことはないのですが、来年は離島もまわる予定なので夜間帯の運用もある程度できればと考えました。しかし、たった2mのロッド+5W運用で使い物になるかは疑問です(笑)。とにかくどのくらい交信できるのか試してみました。
ボトムローディングでロッド2m長程度で計算するとインダクタンスが130μH程度必要となります。7~50MHz用のコイルのインダクタンスが30μH程度なので100μH追加すればよさそう。これを0.5φのエナメル線を直径50mmで巻くことで計算すると25mm幅で50回巻となりました。構造はロッドアンテナに使用時のみ差し込めるように考えて3Dプリンターでボビンを製作しました。
この状態で庭に置いてラジアル10m長でVSWRをみると3MHzとかなり低いところでマッチングが取れていたのでそこから巻き数を減らして調整したところ9回くらい減らしたところで3.5MHzで最小となりました。
このアンテナを夜間運用するために2階のベランダに紐で固定して2時間程度運用。ラジアル線は10mで下に垂らしたままだったので不足するかと思いましたがVSWRは簡単に1.5以下に調整できました。
18時ころ殆ど信号の入感がなかったので0.5WでCQを出してみました。当然のことながら全く応答はありません。それでもPSKRをみると9エリアで受信されていたので驚きました。19時くらいになり少しコンディションが上がってきたようなので5Wで運用、CQを出しても殆ど応答はありませんでしたが、呼びに回ったりして3エリア2局、9エリア1局を含む6局と交信できました。40mバンドと飛びは全く異なりこんなアンテナと5Wでは難しいバンドと実感。最後にPSKRをみると500km程度までは飛んでおり当初の予想よりは使えそうな感じがします。
ボトムローディングでロッド2m長程度で計算するとインダクタンスが130μH程度必要となります。7~50MHz用のコイルのインダクタンスが30μH程度なので100μH追加すればよさそう。これを0.5φのエナメル線を直径50mmで巻くことで計算すると25mm幅で50回巻となりました。構造はロッドアンテナに使用時のみ差し込めるように考えて3Dプリンターでボビンを製作しました。
この状態で庭に置いてラジアル10m長でVSWRをみると3MHzとかなり低いところでマッチングが取れていたのでそこから巻き数を減らして調整したところ9回くらい減らしたところで3.5MHzで最小となりました。
このアンテナを夜間運用するために2階のベランダに紐で固定して2時間程度運用。ラジアル線は10mで下に垂らしたままだったので不足するかと思いましたがVSWRは簡単に1.5以下に調整できました。
18時ころ殆ど信号の入感がなかったので0.5WでCQを出してみました。当然のことながら全く応答はありません。それでもPSKRをみると9エリアで受信されていたので驚きました。19時くらいになり少しコンディションが上がってきたようなので5Wで運用、CQを出しても殆ど応答はありませんでしたが、呼びに回ったりして3エリア2局、9エリア1局を含む6局と交信できました。40mバンドと飛びは全く異なりこんなアンテナと5Wでは難しいバンドと実感。最後にPSKRをみると500km程度までは飛んでおり当初の予想よりは使えそうな感じがします。
移動用マルチバンドロッドアンテナの製作
先にモービル用マルチバンドアンテナの試作ということで記事を書き、今月には宮崎や都内数か所で試験運用を行いました。性能としては、車の上でも移動でのベンチや地面置きでも十分に飛んでくれるアンテナということが分かりましたので、来年の頒布モデルを設計して組み立ててみました。
試作品のコイルは自在ブッシュを使用したコイルでしたが製作が面倒なのとコイルピッチが狭いためワニグチクリップでショートするために少し間隔をあけてコイル径を大きくし、3Dプリンターで製作することにして完成度を高めています。製作した部品はこんな感じです
これらを組み立てるとなかなか恰好のよいボビンができました。
線は溝に入れるだけなので簡単に巻けます。
合わせて軽量のマグネット基台も製作しました。従来のマグネット基台はケーブル込で650gでリュックに入れると結構重かったのですが今回のものは僅か150g、ケーブルと下のステンレス皿を含めても360gとなりました。軽くなった分、安定度が心配になりますが、ステンレス皿にモバイルバッテリーや無線機を乗せると不安定なベンチや地面においても十分風に耐えられそうです。
ロッド2m長で地面において軽くタップ調整した結果です。10MHz以下はラジアル線3m程度追加しています。中心周波数がずれているところは調整点が裏側付近にありワニグチのリード線が届かなかったところです(笑)
結果としてタップだけで6~40mバンドまで簡単に調整できたのでATUは不要です。また、144MHzもうまくやればできそうでしたが今回はSWR2以下にはならなかったので含んでいません。
日曜の朝10時前に実際に5W出力で10~40mバンドでCQを数回出してみました。庭は住宅に四方囲まれているので地面に置いた状態では殆ど交信不能と思っていましたが、30~40mでは数局呼ばれたので使えそうな感じです。12mで北米、10mでVKまで飛んでいました。
30m(緑),40m(紫)もPOTA運用には十分な飛びですね
試作品のコイルは自在ブッシュを使用したコイルでしたが製作が面倒なのとコイルピッチが狭いためワニグチクリップでショートするために少し間隔をあけてコイル径を大きくし、3Dプリンターで製作することにして完成度を高めています。製作した部品はこんな感じです
これらを組み立てるとなかなか恰好のよいボビンができました。
線は溝に入れるだけなので簡単に巻けます。
合わせて軽量のマグネット基台も製作しました。従来のマグネット基台はケーブル込で650gでリュックに入れると結構重かったのですが今回のものは僅か150g、ケーブルと下のステンレス皿を含めても360gとなりました。軽くなった分、安定度が心配になりますが、ステンレス皿にモバイルバッテリーや無線機を乗せると不安定なベンチや地面においても十分風に耐えられそうです。
ロッド2m長で地面において軽くタップ調整した結果です。10MHz以下はラジアル線3m程度追加しています。中心周波数がずれているところは調整点が裏側付近にありワニグチのリード線が届かなかったところです(笑)
結果としてタップだけで6~40mバンドまで簡単に調整できたのでATUは不要です。また、144MHzもうまくやればできそうでしたが今回はSWR2以下にはならなかったので含んでいません。
日曜の朝10時前に実際に5W出力で10~40mバンドでCQを数回出してみました。庭は住宅に四方囲まれているので地面に置いた状態では殆ど交信不能と思っていましたが、30~40mでは数局呼ばれたので使えそうな感じです。12mで北米、10mでVKまで飛んでいました。
30m(緑),40m(紫)もPOTA運用には十分な飛びですね