デリンジャー現象が連日発生する中、5/8~9にかけて兵庫県中央部のPOTA移動を行いました。

SNSなどみるとここ数日はコンディションが悪いという書き込みが多数ありました。しかし、デリンジャー現象が発生している間は確かにダメですが、通常は強い影響があるのは日中の数分~1時間程度で丸一日ずっとコンディションが悪いということはないようです。そして早朝や夕方は普通に40mでも交信を楽しめることが多いです。また、影響があるのは短波帯ですが、その中でも高い周波数は影響が少ないので40mに留まらずに30mバンドやハイバンドもワッチしてみることをお薦めします。

今回は、こういう珍しい機会なのでネット公開されているイオノグラムのリアルタイムデータなどを見ながらデリンジャー現象がどのように影響するのか実運用で確認することを移動の目的としました。感覚的に役立ちそうなチャートはどれかなどメモしましたので参考になれば幸いです(ここで参照するのは国分寺のデータなので実際には位置が離れているので誤差はあります)


1.今回のPOTA運用時間、移動場所、バンド毎の交信数
今回のPOTAはコンディションが悪いと言われる中でしたが、結果は以下の通りほぼ通常通りの時間でACTできました(設備は、自作10W機とPOTANT-7)。今回、強いデリンジャー現象が発生していたのは黄色のマーカー部分となります。この期間は確かにバンド内が全く聞こえないときもありましたが10分程度で徐々に復旧してきたので少し待っていれば戻ってくる感じでした。また、40mより30mの方が伝搬が強く入感していましたので周波数が高い方が影響は少ないようです。30mは日中ほぼ良好で17mはEスポで関東が開けていたこともありましたが平日ということと「コンディションが悪い」という思い込みで全体的にHunter局が少なかったのが残念でした。

5/8(水)

1049-1116 (27分間)、JP-1549一庫公園 (&JP-1529) (40m 11局) 
1217-1245 (28分間)、JP-1993宝塚西谷の森公園 (40m 7局30m 7局) 
1340-1424 (44分間)、JP-1540有馬富士公園 (40m 3局30m 7局) 
1622-1657 (35分間)、JP-1997三木総合防災公園 (30m 11局17m 4局)

5/9(木)

0805-0828 (23分間)、JP-1991舞子公園 (40m 4局30m 7局) 
1019-1044 (25分間)、JP-1547三木山森林公園 (40m 4局30m 11局) 
1158-1214 (16分間)、JP-1536播磨中部丘陵自然公園 (30m 11局) 
1300-1334 (34分間)、JP-1553フラワーセンター (40m 8局30m 5局) 
1438-1500 (22分間)、JP-1551播磨中央公園 (30m 10局) 
1609-1628 (19分間)、JP-2001やしろの森公園 (40m 12局) 
1653-1714 (21分間)、JP-1530清水東条湖立杭自然公園 (40m 17局)



2.デリンジャー現象の発生がわかるグラフ
SNSなどをみると地図データのものが参照されていますが、リアルタイムの太陽X線のグラフが分かりやすいです。以下は5/8-5/10までの過去データですがグラフで赤丸をつけた部分が運用していた中でデリンジャー現象が強かった時間になります(先の黄色マーカー)。他の時間もの発生していますが基本的に日中のみ影響を受けますので日本の国内交信では無視できます。

グラフ中の時間はUTCなので一番左が5/8の9時JSTとなり、赤丸は11時前、14時頃となります。このグラフを見ると立ち上がりが急峻であることがわかります。実運用しているとこの時間にリンクして40mなどのコンディションが急激に悪化することが体験できるので面白いです

スクリーンショット 2024-05-11 053449


ここで5/8の2点のデリンジャー現象とイオノグラフを示します。

まず、10:30-11:00までのもの。10:45が一番電離層反射が少なかったのですが10分程度で通信できる状態になりました。
1045


次に1330-1430のもの。X線フレアのグラフからわかるように時間が長めで1時間程度悪い状態が続きました。
1400


あと、1645のグラフです。このときEスポが発生しているのに気が付き(下図の黄色丸部分)、18MHzにQSYして3エリアから1エリアと良好に通信できました。これからの季節はEスポも活用すれば効率が上がりますね。
0508_1645



3.まとめ
今はSNSやニュースで短波帯の通信に影響がでているからと移動しないというのでなく、どういうことが起こっているのか知るチャンスです。リアルタイムグラフに同期してコンディションが急変する様子や復旧する様子がよく分りますので。様々なリアルタイムのデータから、どのバンドにでれば一番交信できるのか分かるようになると移動運用はもっと楽しめると思います。

最後に今回の移動スナップです。Hunterの皆様、ワッチ&コール頂きましてありがとうございました。

●舞子公園
QSL_20240508

●宝塚西谷の森公園
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●有馬富士公園
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●清水東条湖立杭自然公園
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